出版社内容情報
全詩的営為を収める
ながれていく舌はほろびよ
しもやけの鋼を筋肉ふかく
巻きこむときに
(「シンボルとしての対話を拒絶する」)
「敗戦のとき、もうどんなできあいのことばにも寄りかからない、と決めて以来、いのちを絞るようにことばを産み出すのが森崎さんの闘いになった。そしてそのことばの、おもいがけず、平明で明るいこと!」(上野千鶴子)。朝鮮から日本へ、日本から朝鮮へ――戦争と引き揚げの経験のなかで、つねにすべての活動の中心に「詩」のこころを持ち、日本とは何か、女とは何か、私とは何かを問い続けた著者の単行詩集から全作品を収録。解説=鶴見俊輔、井上洋子、姜信子、岸田将幸
森崎 和江[モリサキカズエ]
著・文・その他
内容説明
朝鮮から日本へ、日本から朝鮮へ―戦争と引き揚げの経験のなかで、つねにすべての活動の中心に「詩」のこころを持ち、日本とは何か、女とは何か、私とは何かを問い続けた著者の単行詩集から全作品を収録。
目次
詩集“さわやかな欠如”から
詩集“かりうどの朝”から
詩集“風”から
詩集“地球の祈り”から
詩集“ささ笛ひとつ”全篇
未刊詩篇
散文
作品論・詩人論
著者等紹介
森崎和江[モリサキカズエ]
1927年、朝鮮大邱生まれ。44年、福岡県立女子専門学校(現・福岡女子大学)入学、47年、卒業。49年、丸山豊主宰の「母音」同人となり、同誌及び「方向」に詩を発表。58年、福岡県中間市を拠点に、上野英信、谷川雁らと文化運動誌「サークル村」創刊。59年、女性交流誌「無名通信」創刊。61年、初の単行書『まっくら』刊。68年、招かれて韓国・慶州訪問。その後、70~80年代は、沖縄や列島各地を取材し、76年、『からゆきさん』を刊行し、アジアと女をテーマに植民地体験の風穴を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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