出版社内容情報
全20冊から選りぬく自選詩集
わずかに煙っているのは
花
花がもえたあとですと 火屋の男が教えている
ああ
すっぱだか
まっしろ
(「まっしろ」)
「三井さんの詩には、そういう無欲そのものを核とすることによってはじめて可能であるような、欲求や欲情がしみとおっていながらまことに自由なことばの動きが見られるのである」(粟津則雄)。詩人はことばと二人連れ――。急逝直前に全20冊の詩集から自選した138篇を収録。大阪の風土を生きて、詩と共に在りつづけた半世紀をあかす。解説=石原吉郎、永瀬清子、粟津則雄、財部鳥子、鈴村和成、井坂洋子
三井 葉子[ミツイヨウコ]
著・文・その他
内容説明
詩人のことばと二人連れ―。急逝直前に全20冊の詩集から自選した138篇を収録。大阪の風土を生きて、詩と共に在りつづけた半世紀をあかす。
目次
詩集“清潔なみちゆき”から
詩集“白昼”から
詩集“沼”から
詩集“いろ”から
詩集“夢刺し”から
詩集“まいまい”から
詩集“たま”から
詩集“浮舟”から
詩集“君や来し”から
詩集“日の記”から〔ほか〕
著者等紹介
三井葉子[ミツイヨウコ]
1936年、大阪府生まれ。54年、小野十三郎の「夜の詩会」に参加。62年、第1詩集『清潔なみちゆき』刊行。77年、『浮舟』で現代詩女流賞、99年、『草のような文字』で詩歌文学館賞、2009年、『句まじり詩集 花』で小野市詩歌文学賞を受賞。14年、78歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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