出版社内容情報
この一冊に託された、待望の新集成
まるく手を閉じて
日のなかで不自由の棘を持ちあるく
手指は羽根のある小鳥をまねて動きのままをたもち
わたしはあなたの声である
(「梢にて」)
「江代充の詩篇を読んでいると、いつの間にか、自分が、ふしぎな超越と浄化の時間にいることに気がつく」(粕谷栄市)。『梢にて』(萩原朔太郎賞)全篇をはじめ、第1詩集『公孫樹』から『隅角 ものかくひと』まで、全7詩集から代表作を網羅。飾りのない生の起伏を巡り、書き置かれた途上の歩みを辿る。解説=小川国夫、稲川方人、中村鐵太郎、上田眞木子
江代 充[エシロミツル]
著・文・その他
内容説明
『梢にて』(萩原朔太郎賞)全篇をはじめ、第1詩集『公孫樹』から『隅角ものかくひと』まで、全7詩集から代表作を網羅。飾りのない生の起伏を巡り、書き置かれた途上の歩みをたどる。
目次
詩集“公孫樹”から
詩集“昇天 貝殻敷”から
詩集“みおのお舟”から
詩集“白V字 セルの小径”から
詩集“梢にて”全篇
詩集“隅角 ものかくひと”から
散文(“黒球”から;“MY ATLAS”から)
著者等紹介
江代充[エシロミツル]
1952年12月、静岡県生まれ。広島大学教育学部聾課程卒。大学時代、羽衣町松林方を経て、広島の詩人さかもとひさし宅の2階に下宿。比治山、段原町を歩くことを日課とする。卒業後上京、教員生活を送りながら詩作を続ける。95年『白V字セルの小径』で第7回歴程新鋭賞受賞。2000年『梢にて』(以上、書肆山田)で第8回萩原朔太郎賞受賞。01年11月に渡仏、オルレアン国立劇場などで自作を朗読する。03年静岡県文化奨励賞受賞。09年4月フランシスカン・チャペルセンター(六本木外国人共同体)で受洗(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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haikaino
岡部淳太郎
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