内容説明
今日の代表的詩人を網羅し時代の言葉の可能性を最も遠くまで展望した最大かつ最高度の詩集シリーズ。既刊詩集の全て、数多くの未刊詩篇を収録。主要詩論、クリティック、エッセイなどを収録。多彩な書き下し作品論、詩人論を併録。
目次
詩集〈陽を浴びて〉全篇
詩画集〈北象〉から
詩集〈自然渋滞〉全篇
詩集〈夢焼け〉全篇
未刊詩篇
エッセイ
詩人論・作品論(発見する=三木卓;光や時間の息づかい=八木忠栄;モラリストの面目=安西均;不条理の生を静謐に生きる=高仲陽生;貝は貝語で、ヒトはヒト語で=井坂洋子;吉野さんの「神」=高橋順子;吉野弘氏について=太原千佳子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
2
お、老いてる。存在への頌歌という部分では変わらないにしても、もはや生きてるだけで丸儲け的に事物の手触りを楽しむような詩ばかりになる。漢字を分解したり古語や他言語を引き合いに出すのは本人は楽しいのだろうが、読まされるほうはなんとも微妙な気分。しかしこうして詩を遊ぶ境地に達したことを読者は喜ぶべきなのかもしれないな。2014/06/06
Chihoish
0
「祝婚歌」「夕焼け」しか知らなかったのですが、漢字にまつわる面白い詩や、労働組合の詩とかたくさんあるのですね。「心に耳を押し当てよ(→恥)」が素晴らしい。2015/02/12