内容説明
既刊詩集の全て、数多くの未刊詩篇を収録。主要詩論、クリティック、エッセイなどを収録。多彩な書き下し作品論、詩人論を併録。
目次
詩集〈終焉と王国〉全篇
詩集〈封印せよその額に〉全篇
詩集〈opus〉全篇
詩集〈密室論〉部分
拾遺詩篇(感傷的な冬の唄;たわしのわたし;〈反・イマージュ論〉のためのノート)
評論・エッセイ(沈黙/白紙について;反麒麟論;密室論序説)
作品論 雪のカルナヴァル―〈opus〉の方へ(小林康夫)
詩人論(拾玉の湖・朝吹亮二 吉増剛造;密室詩人の音響密室 高橋悠治;朝吹亮二 松浦寿輝)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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4
「ここにひとつの名を抹消することから始まる」2018/05/18
しお
2
自分の調子が良いときは面白かったし調子が悪い時は全然分からなかった。2024/03/10
刻青
2
いかにも現代詩。しかし、ときどき異常なほどに美しい部分が現れ、目が覚める思いがする。繰り返し読むごとに、じわじわと眼がひらかれてゆく。そこかしこに、気が遠くなるように煌く箇所があり、それを増やしていくのが、この人を読むたのしみである。現代詩らしく、肉肉しい部分に多少辟易することもあるが、それらの箇所も、世界そのものすらも、美しさに変わるのを待っている。 「小さい 姉の爪だけが血の色彩を死んだまま残し 硝子玉にあなをあけ、糸をとおす 姉よ、硬すぎる線のなかで あなたは生きつづけているのですね」2021/12/08
TOMYTOMY
2
アルトーを読んでいるような、挑発的で官能的。 日本人的ではない詩であり、評論にもあるように音楽的な意識が強く彼の詩に出ているんだろう。 /することによって分裂させ結合する。他の作品も読んで、理解して行きたい。2018/03/11
岡部淳太郎
0
けっこう好きな詩人。その後あんまり詩を書かなくなったようで残念。