目次
詩集〈ダイバーズクラブ〉全篇
〈青木はるみ詩集〉から
詩集〈鯨のアタマが立っていた〉全篇
詩集〈大和路のまつり〉から
詩集〈詩と人形のルフラン〉から
未刊詩篇から
詩論・エッセイ(私の中の“小野十三郎”;いわゆる美の認識からの反逆;私が詩を書き初めた頃;血の通う人形として;野の花と人のぬくもり;都市の遠近―淀屋橋)
作品論(青木はるみの詩の源泉;『大和路のまつり』論)
詩人論 蝶のリボンが揺れている―青木はるみ素描
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SIGERU
5
「詩はキライじゃないけど、現代詩は難しすぎてちょっと」という人に勧めたい誘惑に駆られるのが『青木はるみ詩集』だ。彼女は語る。かろやかな言葉で、童画めいた表象で、現代の孤独を。たとえば『こちらは雨』。「こちらは雨と告げる声が あまりに暗いので ふっと きみのうしろの森がみえる」「どんなさむい空いろのガウンにくるまり きみは なんにも食べないで 水のレコードを聞いていたの? 愛らしい木の実をおとすような 咳 ああ いつまでもこどもね 叢原のキツネね なんという暗いくさむら」。そしてそのあとに。2020/07/22