目次
詩集〈希臘十字〉全篇
詩集〈禽のゐる五分間写生〉から
詩集〈雪〉全篇
詩集〈夜のひきあけ〉から
未刊詩集〈独楽〉全篇
未刊詩篇
評論・エッセイ(花の季節;松高風有一声秋;二つの散文;かみなり;歌の山脈とそして詩の金鉱と;胡桃の樹の下にて;蒲原有明と日本象徴詩;『邪宗門』と『思ひ出』の性格乖離;白秋の『桐の花』管見)
年譜
研究(序詩天童哀悼=堀口大学;悲歌=岩佐東一郎;高祖保を憶ふ=岩佐東一郎;高祖保の思ひ出=木俣修;『希臘十字』への書翰=村野四郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
27
高祖保が35歳の若さで戦病死し、戒名が「玲瓏院玄鶴天童居士」であることは、まさに彼の「抒情詩という形式、器」(解説の荒川洋治の評)を体現しているといえる。読めない漢字が多く、度々ネットで検索をしたり、漢和辞典で調べたりしたが、そういう手間をかけてものを知るのも久しぶりで楽しかった。風景や十二宮などからお題を一つ一つ取り上げ、子供が拾ってきた小石をささやかな宝物としてコレクションするように、言葉を並べるのが気に入っている様子は、確かに抒情というものが形式からきていることを伺わせる。2016/12/02