目次
詩集〈帰巣〉から
詩集〈夜の馬〉から
詩集〈眼の叫び〉から
詩集〈地の表情〉から
詩集〈悪霊〉から
詩集〈薄明〉から
詩集〈遠流抄・わが仁淀川〉から
詩集〈帰郷手帖〉から
詩集〈孤鶴図柄〉から
詩集〈いごっそうの唄〉から
詩集〈方寸の窓〉から
エッセイ・評論
作品論(仁淀の水―小松弘愛)
詩人論(カヴァレリア詩人の窓―嶋岡晨)
感想・レビュー
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再読。良かった。「仁淀川」連作、方言を巧みに使った詩、父や母などの血縁者に遡行してゆく詩など、意外と様々な角度で詩を書いていることに気づく。一見すると日常生活の何気なさを書いているように見えながら、「死」という誰もが到達するという意味で不可避の出来事であると同時に「死」を「死」として経験することは出来ないという意味で不可能な出来事それに対する意識が鋭くなる。この「生きる」と「死ぬ」の境界線を問いなおすことは初期から一貫していて、「仁淀川」連作や血縁関係のテーマも実は絶えずその問題圏内で考えられている。2021/09/18