感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
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日夏耿之介は難読字を多用し、異様な雰囲気の詩を作った。妖怪などは登場しないものの、怪しげな雰囲気であり、どこか悪魔的な美しさですらある。「ゴスィック・ローマン詩体」と自身の作風を呼んでおり、神秘主義的とも言えよう。現に神秘主義にも興味をいだいており、論考が併録されている。 https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51530205.html2023/07/14
龍國竣/リュウゴク
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「転身の頌」において他者を寄せ付けない境地を見せた詩は、「黒衣聖母」によって馴染みに塗れる。これにより世俗に近付くが、同時にパイプオルガンにも似た旋律を奏でることに成功する。「咒文」 によりそれは完成され、神と俗とは調和する。詩論ではその博識が披露される。 2012/08/03
warimachi
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人としても運動家としても詩人としてもたぶん間違っているのだけれど、まあそうして歪んだ生真面目さで作られた詩篇そのものに価値のあることだけは信じてやらんとなあ。俺は嫌いだけど。2011/08/24
フナッフナ
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えらくかっこいいけど、かたい文体で読者を選ぶ。心根の曲がった作者に好感がもてた。2009/05/21