感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
6
初期はモダニズム風のメルヘン、それからビートの洗礼を受けて旅の詩人へ。西脇順三郎や芭蕉の抒情と寄り添うように旅に夢を探り、やがて女性との生活を描きはじめる。旅の中で夢を、詩を求めるのがおそらくこの詩人の資質であって、まるで求めるものを手に入れたかのごとく男女の関係に落ち着くのは少し納得がいかない。女言葉も今読むと不自然で恥ずかしい。でも概ねは良い詩を書く人で、旅の中で醸成された寂しさの感覚は胸にしみ入る。流転の抒情。2015/02/17
あや
2
アレン・ギンズバーグ詩集の訳者として知ったがのちにアレン・ギンズバーグより諏訪優さんご自身の詩にのめり込む。冒頭の小鳥をモチーフにした詩からそのお優しいお人柄がしのばれる。2020/03/22