感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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6
見つめていると/ぼくの胸に/昏い空がひろがっていく/裂目からたれさがるぬれているもの/たとえば/花 唾液のような/指 魚のような (「唄・一九六一」)2019/05/01
misui
5
出発を高らかに歌うような態度ではなくて、年をとることを自ら望むようなひねくれた態度…と読み進めていたら、詩集『スピーチ・バルーン』に度肝を抜かれた。ナンセンスと抒情を融合して戦後詩の重みを振り払った詩集で、これは当時のエポックだったんじゃないだろうか。よく「チャーリー・ブラウン」一篇だけ引かれているけど他のも良かった。吉増剛造を評して「それまでの現代詩の世界を支配していたストイシズムと無縁なところに位置していた」としているが、この詩人もそのようなところがある。2015/02/04
sk
3
家族のモチーフが多くて、それがどこか閉ざされた湿った印象をもたらしている。詩法としてはオーソドックスで、個性を主張するタイプの作品ではない。2017/02/24
佐々木雅弥
0
印象はないが、いい編が多かったような気がする。
岡部淳太郎
0
好きな詩人のひとり。弟のアキラさんよりも好き。
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