感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおた
14
一見やさしい言葉に潜む存在そのものの痛々しさ。男がはいりこめない、どうやってもかなわない、広すぎる空を見て逆に落ちてしまいそうに感じる、そんなおそろしさで言葉が編み込まれている。一方で「ふゆのさくら」「わたしを束ねないで」のように人としてこころが通じあうがゆえに拒絶せざるをえない儚さを描く言葉もまた魅力。好きだけどたくさん摂取すると毒になるような、自らの消化酵素の乏しさを思い知らされる詩人。2015/04/19
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4
あたらしい空間を満たすべくおまえはやって来た/あけがたの雲が薔薇いろの光を帯び/空気がやさしい漣をたてたとき/突如おまえはあらわれて/おどろくママに/可愛いいピストルをつきつけたのだ (23ページ。「誕生」)2018/03/10
misui
4
経歴を見ると少女雑誌等に詩を書いていたとあって、そのためなのか読む人をきちんと意識してメッセージが伝わるのを確信している節がある。意を尽くした詩は高水準のものばかりで次から次へと安心して読み進められる。ただしエッセイから読み取るに、裏側にはどこか人生をこざっぱりと見切っているところが窺え、だからこそ表現に徹しているようでもある。仕事をきっちりこなす職人タイプというか、そのペースに乗っている限りはとてもいい。特に子供に呼びかけるものやメルヘン風のものは絶品だ。2015/01/23
有沢翔治@文芸同人誌配布中
3
新川和江の詩は「ひとに手紙を……」が小学校の教科書に載っていたり、「名づけられた葉」を音楽の時間で歌ったりと懐かしく感じる人もいるかもしれない。事実、彼女は少年少女学習雑誌に詩を書き始める。しかし初期は文語で詩を書いていた。 この詩集には最初期の文語詩から、少年少女へ向けた詩、そしてエッセイまで幅広く収録。 https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51528437.html2023/02/21
魚53
2
詩って自由でいいな〜と思った。その詩の出来不出来なんか些末なことかもしれない。おそらく野原を歩き回るように、作って作って作っていく過程でポロリといいものが生まれ、それにも固執することなく作って作って作っていくのだろうと思った。巻末に載せられたエッセイも素晴らしく、散文ももっと読みたかったと思った。2025/01/25
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