感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
3
該博な知識でもって宗教詩を書いた詩人。語彙もモチーフもあまりに独特で、もはや私的言語や呪文の類と言っていいかもしれない。超然とした呼びかけは彼方に向けられており、こういう世界もあるのかと新鮮に感じた。ただし流し読みだが。2014/10/22
Futta
2
「ぼくらはぼくらの記憶へのいたはりのためにただぼくら自身になるしかない。/ぼくらはぼくらの記憶の中から押し出されてくる無名の者。/ぼくらはまた愛の秘筺をひつさげて壁の破れ目から抜け出てくる「始祖の複製」。/ぼくらは樹々を斫り、道を開き、蜜蜂を飼つた。/ぼくらは火を護り、けもののやうに妻と子を傍らにひきよせた。/ぼくらは酒をかもし、愛の秘密を暖め、やがていささかもてあました。」(「記憶の書」未刊詩篇から)鷲巢繁男。この国の現代詩における、エポスを考えるには参照せざるを得ない詩人だと思う。2020/02/15
ぜっとん
0
重〜い。前提とされる知識が3割くらいしか追い付かなかったから分かんない部分が多かった。思想を追っかけて言葉を味わうので精一杯、分析なんてできるべくもない。日本人離れした詩人だなあ。2012/02/10
佐々木雅弥
0
感想なし。恐らく肌に合わなかった。