内容説明
先住民モンゴロイドと白人の闘いがいまここに始まった。新しい文明的視点を求める寺田和夫教授渾身の書下し。
目次
１ 戦闘開始
２ 反乱の背景―ラテン・アメリカの植民地時代（植民地の政治；植民地の社会；植民地の経済；反乱の前夜）
３ トゥパク・アマルの反乱（反乱の準備；反乱の勝利；苦戦・敗北・死）
４ 反乱止まず（青年インカ＝アンドレース；猛将フリアン；戦運利あらず）
５ 反乱拡がる（チュキサカの危機；オルーロの革命；各地の小動乱；コムネーロスの乱）
６ 停戦と復讐（和議；背信）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
7
追い詰められ、虐げられたインディオ。その中からたちあがった「トゥパク·アマル」の物語。スペインの為政者からすると「人間」の部類には入ってない原住民。この時代スペインだけでなく英米仏をはじめとする侵略者にとっては当たり前のこと。いま、アメリカで黒人差別に対するデモが盛り上がっている。過去の英雄の像は薙ぎ倒されている。絵に描いた人権ではなく私たちのこころの芯に平和と人権が根付きますように。2020/07/02
