内容説明
遺伝学の研究者であったドイツの高校教師ハンス・デュンカーは、1924年、赤いカナリアを遺伝的な操作によって作り出そうという独創的な実験に着手した。これは現代の遺伝子操作の先駆的な試みでもあった。やがて時代はナチの台頭をゆるし、遺伝学は危険な領域に向かって進み始める…。一人の埋もれた研究者の生涯をたどりながら、ヨーロッパにおける鳥飼育の豊かな文化史をたどる、ミステリーの面白さをそなえたノンフィクション。
目次
第1章 ゲノムを燃えたたせる
第2章 捕獲、飼育と社会的地位
第3章 自然が生み出した音楽
第4章 頭の中の音楽
第5章 混色の謎
第6章 家禽の生と死
第7章 混在する祝福
第8章 はかない赤色
第9章 遺伝子だけではない
第10章 ちゃんとした赤か?
著者等紹介
バークヘッド,ティム[バークヘッド,ティム][Birkhead,Tim]
英国シェフィールド大学教授として行動学と進化学を教えている。主に鳥類を対象に25年にわたって精子競争の研究を推進してきた。国際的に著名な行動生態学者、鳥類学者で、国際行動生態学会の会長を歴任している。『BBCワイルドライフ』や『ナチュラル・ヒストリー・マガジン』に定期的に寄稿
小山幸子[コヤマサチコ]
1955年東京に生まれる。東京女子大学文理学部心理学科卒業後、大阪大学大学院人間科学研究科修士課程修了。博士(東大、理学)。現在Indiana大学化学科研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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