出版社内容情報
雨の日に留守番をする幼い少女の目に、そして胸に去来する一瞬一瞬のイメージが、繊細な水彩画と簡潔なことばによって、鮮やかにとらえられている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenish 🌿
63
【児童書・絵本で寄付しましょう♪】【Casa BRUTUS 読み継ぐべき絵本の名作100】№046 雨を直接描かずとも少女の気持ちを映し出す、岩崎ちひろの世界 ---《Rain 物語は雨から》岩崎さんのにじむ水彩の画風が、雨の日の情景や少女の心細さ、絵本には登場しないお母さんの優しい視線を情感たっぷりに描き出す。お留守番、ましてや雨の日だったらなおさら不安だった。電話のベルがリンと鳴ってもドキドキしたし、雨の音を掻き消すようにピアノも弾きたくなったっけ・・・。ちょっと切なくて、とても優しい絵本です。2014/06/21
夜長月🌙新潮部
56
お母さんが出かけてひとりでお留守番をしてお母さんが帰ってくるまでですが、何か特別なことが起こる訳ではありません。お留守番している時の子供の心のうちが滲み出てきています。2018/09/16
なつ
37
図書館イベントでお迎え入れ。誰も居ない家・部屋はいつも以上に大きくて広い。一人=独りだと初めて認識。猫と遊んでいても、オモチャのピアノを弾いても、外の景色を眺めても、何だか、な ん だ か。後に続くのはきっと『淋しい』。そして『怖い』。それらは雨だと否応が無く増殖し、電話が鳴っても、インターホンが押されても、何もできない。勇気が出ない。体が強張る。カーテンに助けを求めちゃう。段々暗くなってきた。おかあさんはやく、は・や・く、帰ってきてー。どれもこれも分かる、とっても。お母さんって向日葵。太陽。温かな黄色。2024/07/26
明るい表通りで🎶
31
ちひろさんの絵とことばが、静かに流れている。雨。おるすばん。ちょっぴりこわいけど、大丈夫。ちひろさんの絵って、なぜにこんなにも切ないのでしょうか。2024/06/04
たーちゃん
31
お母さんの帰りを待つ女の子の不安な様子がよく描かれています。お母さんが帰ってきた時の嬉しそうなこと。やっぱりお母さんのそばが一番ですよね。2021/06/13