内容説明
本書は日本の美術館事情について、学芸員や作家、それにジャーナリストたちの発言をまとめたものである。刻々と深まる美術館の狂気を何らかのかたちでとどめておきたいという祈りに満ちた本書は、愛しい美術館に捧げる鎮魂歌でもある。
目次
学芸員の現場から
小さな企画でも―三木富雄展
現代美術の収集と美術館
現代美術の矮小化と美術館
多様な表現形式と美術館
現代美術館は可能か
虚妄の美術館への感傷的弔辞
美術館と画商
美術館と観衆
臍曲り美術館記
地方美術館はどこへ向かう?
「美術館問題」の問題
美術館時代
美術館への残酷な期待
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- 和書
- 鱗錦の局、捨文