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内容説明
本書は記号論理学の入門書であるが、他の入門書と異なる点は、半期の(つまり半年の)コースでの使用を念頭においている点である。そのために、全体の分量はかなりコンパクトになっている。それにともなって、内容的にかなり大胆な取捨選択を行なわざるを得なかった。基本方針は、(1)命題論理と述語論理を区別せず、最初から述語論理を視野に入れた叙述を行なう、(2)自然演繹法を中心に据える、(3)真理関数は扱わない、ということである。
目次
第1章 形式化
第2章 量化子
第3章 規則と証明 1
第4章 規則と証明 2
第5章 否定
第6章 証明の方法と双条件法
第7章 量化の規則 1
第8章 量化の規則 2
第9章 量化の規則と制約
第10章 同一性と記述
第11章 反例と妥当性
第12章 メタ論理とその他の話題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syokou
3
入門!論理学に紹介されていた本です。読んでみると集合論や関数の知識が浅くても読み進めることができます。これを読んである程度記号に慣れることができました。
ハンギ
2
大学で記号の論理を少し勉強したけど復習の意味で読んでみた。レベルは高すぎず、低すぎず。練習問題などはあまり難問奇問の類はないと思う。オーソドックスに見えてナイーブに物事を考えている筆致で文章を書かれており、思わず読み飛ばしてしまった箇所も多々あり、あとで読み直したい。真理値、真理関数については扱わないそうですが、それでも十分読み応えがあり、この内容で半期の授業分に相当するなら満足でしょう。巻末にさらに論理学を勉強するための案内も乗っているので親切だと思いました。ただもうちょっと要点だけ書いて欲しかった。2014/01/23
222242@es
1
戸田山さんの「論理学をつくる」で参考書にあげられていたこの本は、自然演繹が非常にわかりやすく作られていた。ただし、練習問題を全部やって演習問題も完全に理解できていないと意味がない。解答は不親切だが、自分の頭と手で何とか答えを出せるようになって、はじめて論理学を少し理解できた、と言えることを示している。十章以降は意味論の内容にも入ってしまうので、これまでとはまったく別の内容だと理解した上で読まないとつまづいてしまう。また十二章のメタ論理や直観主義は、このような考えが論理学の世界にはあることの紹介程度だった。2012/02/10
鹿角
0
解答解説が不親切!
ゆう
0
論理学の入門書として読みやすく理解しやすかった。 個人的に直観主義論理の⊥-除去則が面白かった。 ⊥-除去則とは「矛盾ならば何を主張してもよいよ」というもの。これを拡大解釈して、人間は矛盾した存在だけど、それゆえに、言論の自由があるのかなとか考えてしまった笑 確かに言論の自由がない国は、権力者が言うことが真理だから、表面的ではあるにせよ矛盾はなさそうだし。2021/09/08