認知哲学 - 脳科学から心の哲学へ

認知哲学 - 脳科学から心の哲学へ

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  • サイズ A5判/ページ数 448p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784782801116
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C1010

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
将来的に哲学は科学へ、心理学は神経科学へ自然化可能と考える著者は、信念や欲求の命題的態度を退け、脳をベクトルコードで変換可能なパターン変換装置と捉える。現在違和感なく語られるニューラルネットワークやコネクショニズムだが、本書ではフロイトの無意識の言語レベルでの扱い、ネーゲルの意識の非物理性という解釈、そしてデネットの言語様に縮減された意識の強調への批判を通じて説かれる。つまり、意識と無意識は非因果的であり、意識に物質性がないとは言えず、視覚系や聴覚系等のニューロネットワークによって意識は作られるとされる。2017/03/30

おたきたお

0
ニューラルネットワークモデルの適用と、回帰ネットワークが創造(ひらめき)の要である、という趣旨。「プロトタイプ」はニューラルネットワークにおける知覚ベクトル内でのカテゴライズに他ならない。回帰ネットワークの強化(訓練)が「プロトタイプ」を作る。言語的認知も然り。よって、このモデルを採用すると、チョムスキーなどのメタ言語認知モデルは脳の機能として適用は妥当でないと論じる。認知モデルにおけるインパクト大。改めて認知科学を勉強しなおそうと思う契機となった著書。2006/01/01

トリスタン

0
認知哲学の分野でユニークな思考を展開しているチャーチランドは、古典的な計算主義を克服するためにコネクショニズムの理論を練り上げていることで知られる。コネクショニズムは古典主義とは違って、ニューロンのネットワークを重視する。この書物ではこうしたニューロンのネットワークによってどのようなことが可能になるかを詳しく説明している。議論される分野が広すぎるため、すぐに納得するというわけにはいかないが、興味深い主張であるのは確かである。2020/01/28

こずえ

0
昨今は認知心理学・哲学・神経科学が交錯している。20年くらい前に書かれた本書はそれの一端を垣間見るのにちょうどよい

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