内容説明
本書は、専門外の者にもわかるようなレベルで量子力学の基礎にかんする仕事を批判的に再検討している。ピーター・ギビンズは読者に数学と物理学のちょっとした背景知識を与えながら、量子論の諸成果が古典論理を捨てさるようわれわれに要求するのか否か、そして量子力学によって生みだされるパラドクスを量子論理が解くことができるのか否か、という問題に迫ってゆく。
目次
形而上学(あるいは超‐物理学)
自然哲学者のための量子力学
粒子‐波動の2重性
コペンハーゲン解釈(アインシュタインvsボーア)
射影公準
非局所性と隠れた変数
使い勝手の量子論理
量子論理―できること、できないこと