内容説明
現在知られている有機化合物の数は、1200万種以上にもなる。また、これらを合成するための反応も250万種以上あり、厳選されたものでも3万種近い。これらの数値だけをみると、気が遠くなってしまいそうである。しかし実際には、有機化合物を合成するために用いられる反応には共通点が多く、限られた数の反応様式に分類することができる。本書は、基本的かつ代表的な有機反応をその反応様式ごとに分類し、それらの反応メカニズム(反応機構)を有機電子論の立場から平易に解説したものである。
目次
1 高校化学とのつながり
2 求核置換反応
3 求電子置換反応
4 求電子付加反応
5 求核付加反応
6 転位反応
7 脱離反応
8 ラジカル反応
9 協奏反応
著者等紹介
加藤明良[カトウアキラ]
1982年筑波大学大学院博士課程化学研究科化学専攻修了。現在、成蹊大学工学部教授。理学博士。専攻は有機化学、複素環化学、生物無機化学
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