内容説明
幼い頃から近所の散歩や山歩き、旅先、またお花屋さんの店先で、花の名前を教えてくれたのはいつも母だった。この本は、そんな母直伝の、ささやかな我が植物記だ。それぞれの植物は、季節の移り変わりを表して優れた七十二候に、ひとつずつ合わせて選んだ。
目次
春(梅が香に囲まれて(ウメ・梅)
大人しいミツマタ(ミツマタ・三椏) ほか)
夏(ドクダミは十字の花に限らず(ドクダミ・〓草)
「ホー」は「朴の木」のホオ(ホオノキ・朴の木) ほか)
秋(オオバギボウシは擬宝珠だからギボシ(オオバギボウシ・大葉擬宝珠)
ミョウガ摘みでミョウガ忘れる(ミョウガ・茗荷) ほか)
冬(白いサザンカも見たい(サザンカ・山茶花)
黄金色に輝く実(ヘクソカズラ・屁屎葛) ほか)
著者等紹介
平野恵理子[ヒラノエリコ]
1961年、静岡県生まれ、横浜育ち。イラストレーター、エッセイスト。日々の暮らしのほか、山歩きや旅、また着物や暦などに関する作品が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まる
43
一年七十二候の季節の移ろいに合わせて著者が選んだ季節の草木や花々をエッセイとイラストで紹介する手のひらサイズの箱入り小型本。図書館の新刊で見つけて。 描かれている花々がどれも馴染のあるものばかりで、文章も柔らかく読んで眺めてとても心地よい。 春になってもう少し暖かくなれば奥多摩や秩父の低山をゆっくりと歩いてみたい。2022/02/21
びぃごろ
16
四季の草花をイラストとエッセイで読めるのね~と予約し、図書館でこの本を受け取ったときの衝撃をどう伝えたらいいのだろう「一体なに!? どうしたんだ、お前!」とつぶやいた胸の内…手のひらにのる小ささながら、ガッシリした外箱に収まり、まるで辞典のような佇まい…三月書房さんの小型本シリーズの百冊目!こんなにも愛らしいのに、己をドンと主張する本が世に出ていたとは、驚いたのなんの。一年七十二気候、身近で親しみやすい植物が選ばれ、季節の移り変わりを感じさせてくれる。始まりは春2/4~8梅の候から。草花の万年日記☆素敵2022/05/23
月華
3
図書館 お母様直伝の植物記とのこと。花をめぐる一年でした。2023/03/16
月と星
1
★★★★小型愛蔵本でサイズがとてもかわいらしい。七十二候に合わせて,季節のエッセイも素敵。植物に疎い私には,勉強になる事ばかりでした。色が付いている方がいいかな。2022/08/10
三浦正
0
私が読んだのは(図書館本)、別の出版社「三月書房」2021/12/22発行の小型愛蔵本シリーズ版でした。墨一色で描かれたシンプルな挿絵が好印象2022/05/28