内容説明
司法書士は現代の日本の社会で活動する法律家体系の中でどのように位置づけられるべきか、そしてまず、他方に存在する弁護士職との関連をどのように理解し、調整すべきか…。「司法書士訴訟の展望」、「不動産登記と司法書士職能」を世に出した著者の司法書士職3部作の完結編。
目次
1 弁護士職と司法書士職の協調―はしがきとして
2 法生活・書面・法律家
3 ソリシタ幻想批判
4 法律専門職能の分化―一つの比較法的研究
5 いわゆる埼玉訴訟の経緯
6 司法書士の裁判事務と登記代理―埼玉訴訟を眺めながら
7 埼玉訴訟のための鑑定書
8 不動産登記法35条1項2号の解釈《新・登記原因証書論》
9 登記代理と立会の責任法理―判例の事案に即して
10 司法書士登記代理の基本原理
11 司法書士登記代理委任に関連する現行法原理の復習
12 「権利の保全」論エチュード