医療・福祉介護者も知っておきたい食と薬の相互作用 (改訂第2版)

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医療・福祉介護者も知っておきたい食と薬の相互作用 (改訂第2版)

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  • サイズ B5判/ページ数 230p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784782104316
  • NDC分類 491.5
  • Cコード C3047

出版社内容情報

薬事制度の改革が一段落したので,新薬の記載,並びに使用しなくなった医薬品の削除なども試み,30品目に及ぶ新薬を加えた初版の発刊以来早くも9年目を迎えました.これまで,多くの皆様から本書への御助言など頂き心より感謝申し上げます.
初版では,長寿社会を迎えて,高齢の薬の服用者が増加しつつある中,食生活で薬の使用(主に服用)が健全な栄養摂取を阻害する事例のあること,また,逆に食物が患者の使用する薬の効果を増減する事例のあることが明らかにされ,管理栄養士をはじめ食生活を介助する関係者がある程度,飲食物の摂取と薬の服用について適切な関係を知る必要があることを認識しました.また,わが国の経済活動の中核をなす働き盛りの中高年にメタボリックシンドローム(MS)の予備群が国民の20?30%も見られるということから,MS対策の一助としての抗肥満薬使用の現状について特集章を設けました.これらを踏まえて,多くの研究者の出版書を引用し,且つ,まとめる形で発刊しました.
改訂版は,近年,経済活動が停滞したことから経済活動の活性化をはかるため医薬品の販売規制緩和による流通の改善が図られ,一般用医薬品の登録販売者制度の導入やネット通販の促進が図られ,刻々と医薬品の販売体制が改革され,他方では,生命科学の飛躍的発展に伴い,創薬分野においても技術革命が進み,抗癌薬はじめ多くの新薬の登場を見るに至りました.しかし,改訂版では,薬事制度の改革の最中であって,これらの薬事制度及び新薬の状況を必ずしも十分に記載することはできませんでした.
今回改訂第2版では,薬事制度の改革が一段落し安定期に入ったことに連動して,著者を2人から3人に増やし,新薬の記載,並びに使用しなくなった医薬品の削除なども試み,30品目に及ぶ新薬を加えて教科書としての内容の更なる充実を図りました.

第1章 序論  1
 1.1 健康に影響する食物と薬  1
  1.1.1 疾病構造の変化  1
  1.1.2 現代の疾病の状況  1
  1.1.3 飢餓・低栄養から栄養過多へ  3
  1.1.4 人口の高齢化  3
 1.2 食物から薬を求めて  4
  1.2.1 医薬品の誕生  4
  1.2.2 食物と医薬品の同時摂取の影響  5
 1.3 体内の薬物の挙動と薬物代謝酵素  5
  1.3.1 血漿アルブミン量の薬物への影響  5
  1.3.2 食物が薬物の代謝酵素に与える影響  6
 1.4 薬の使用による味覚障害、食欲抑制と消化器障害  6
 1.5 医薬品と食物の区別  6
 1.6 薬の多様化と流通  7

第2章 薬の基礎知識  9
 2.1 薬理学(Pharmacology)で何を学ぶか  9
  2.1.1 薬力学(Pharmacodynamics)  9
  2.1.2 臨床薬理学(Clinical Pharmacology)  9
  2.1.3 薬物動態学(Pharmacokinetics)  9
  2.1.4 毒性学(Toxicology)  9
 2.2 どのような医薬品があるか  10
  2.2.1 天然由来医薬品  10
  2.2.2 化学的製剤  10
  2.2.3 微生物や動物の生産物  10
 2.3 医薬品と法令  10
  2.3.1 医薬品医療機器等法関連規定など  10
  2.3.2 一般用医薬品の販売制度  14
  2.3.3 麻薬・覚せい剤など  16
 2.4 医薬品の作用  17
  2.4.1 薬物治療の種類 17
  2.4.2 医薬品の効き方とその種類  17
  2.4.3 医薬品の作用部位  18
  2.4.4 薬の効果に影響するもの  23
  2.4.5 医薬品の投与方法  27
  2.4.6 医薬品の剤形  30
 2.5 薬物の体内動態  32
  2.5.1 呼吸  32
  2.5.2 薬物の分布  35
  2.5.3 薬物代謝  36
 2.6 医薬品の有害作用  38
  2.6.1 胎児に対する有害作用  38
  2.6.2 臓器特異性の障害を起こす薬物  44
  2.6.3 医薬品副作用被害救済制動  45
第3章 主な治療薬の概要  47
 3.1 高血圧症および心疾患治療薬  47
  3.1.1 高血圧患者概要  47
  3.1.2 抗高血圧薬(降圧薬)  48
  3.1.3 心疾患治療薬  50
  3.1.4 抗血圧凝固薬(抗血栓薬)  52
 3.2 抗癌薬  55
  3.2.1 発癌機構  55
  3.2.2 抗癌薬はどうして効くか  55
  3.2.3 抗癌薬  56
 3.3 抗感染症薬(抗菌薬)  60
  3.3.1 抗生物質と合成抗菌剤  60
  3.3.2 抗感染症薬に関連する用語  61
  3.3.3 細菌に対する抗感染症薬と作用の仕組み  61
  3.3.4 抗菌薬の薬物動態に関する用語(MIC, MPC, MSW, PAE)  64
  3.3.5 PK/PD理論  65
  3.3.6 薬剤耐性と院内感染  66
 3.4 抗真菌薬  66
 3.5 抗ウイルス薬  67
  3.5.1 抗ヒト免疫不全ウイルス感染症薬(抗HIV感染症薬)  68
  3.5.2 抗単純ヘルペスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルス感染症薬  68
  3.5.3 抗インフルエンザウイルス感染症薬  69
  3.5.4 抗B型、C型肝炎ウイルス感染症薬  70
 3.6 消化器に作用する医薬品  71
  3.6.1 治療方針  72
  3.6.2 胃酸分泌のしくみ  72
  3.6.3 消化性潰瘍治療薬  72
  3.6.4 健胃・消化薬と消化管運動改善薬  74
  3.6.5 制吐薬  75
  3.6.6 催吐薬  75
 3.7 催眠薬・抗不安薬  76
  3.7.1 催眠薬  76
  3.7.2 抗不安薬  77
 3.8 精神神経用薬  77
  3.8.1 抗精神病薬  78
  3.8.2 抗うつ病  78
 3.9 抗パーキンソン病薬  79
  3.9.1 ドパミン作用薬  80
  3.9.2 ノルアドレナリン供給薬  81
 3.10 抗てんかん薬  81
 3.11 麻薬性鎮痛薬(オピオイドOpioid)  81
 3.12 脂質異常症治療薬  83
  3.12.1 脂質異常症  83
  3.12.2 脂質異常症治療薬  84
 3.13 抗アレルギー薬  86
  3.13.1 免疫とアレルギー  86
  3.13.2 抗ヒスタミン薬  88
 3.14 消炎鎮痛薬  89
  3.14.1 消炎  89
  3.14.2 消炎鎮痛作用の仕組み  89
  3.14.3 プロスタグランジン類の臨床症状  90
  3.14.4 プロスタグランジン類の生理作用  91
  3.14.5 非ステロイド性抗炎症薬 NSAIDs(エヌセイズ)( Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug)  91
  3.14.6 ステロイド性抗炎症薬  93
 3.15 関節リウマチ治療薬  96
  3.15.1 関節リウマチの概要  96
  3.15.2 関節リウマチの薬物療法  97
 3.16 高尿酸血症・痛風治療薬  98
  3.16.1 高尿酸血症と痛風  98
  3.16.2 薬物治療  99
 3.17 糖尿病治療薬  99
  3.17.1 病態  99
  3.17.2 糖尿病の型  100
  3.17.3 インスリンの補給  100
  3.17.4 経口糖尿病薬  100
 3.18 骨粗鬆症薬  102
  3.18.1 骨の維持機能  102
  3.18.2 骨粗鬆症の薬物治療  103

第4章 薬の消化器官からの吸収  105
 4.1 薬物の吸収・代謝・排泄に関与する器官  105
 4.2 薬物の消化器からの吸収の仕組み  106
  4.2.1 薬物吸収の概略  106
  4.2.2 細胞膜通貨の重要な機序(吸収の一般的タイプ)  106
  4.2.3 経口投与による薬物の吸収とその部位  108
 4.3 薬物代謝酵素による薬物の変化  111

第5章 食事と薬の正しい飲み方  113
 5.1 内服の方法  113
  5.1.1 服用水について  113
  5.1.2 服用時間について  113
 5.2 消化管内に食物が存在した場合の医薬品の吸収遅延  115
  5.2.1 食物による吸収遅延  115
  5.2.2 胃排出遅延および呼吸遅延を避けるべき医薬品  115
  5.2.3 その他の吸収遅延を起こす医薬品  118
 5.3 消化管内に食物が存在した場合の医薬品の吸収低下  118
  5.3.1 抗感染症薬の薬効の低下  118
  5.3.2 抗感染症薬を除く医薬品の薬効の低下  120

第6章 高脂肪食および高タンパク質食が薬効を変化させる  123
 6.1 高脂肪食の影響  123
  6.1.1 高脂肪食が薬の生物学的利用率を上げる  123
 6.2 高タンパク質食の影響  125
  6.2.1 高タンパク質摂取と薬  125
 6.3 食物消化と薬物動態  127

第7章 食品中の特定成分が薬効を変化させる  133
 7.1 飲料の薬物効果に及ぼす影響  133
  7.1.1 お茶と鉄剤  133
  7.1.2 グレープフルーツジュースと医薬品  136
  7.1.3 カルシウム含有飲料と医薬品  139
  7.1.4 ジュース類(グレープフルーツジュースを除く)と医薬品  141
  7.1.5 アルコールと医薬品  142
 7.2 その他の食物の薬物効果に及ぼす影響  146
  7.2.1 チラミン含有食物と医薬品  146
  7.2.2 食物繊維と医薬品  148
  7.2.3 キャベツと医薬品  150

第8章 ビタミン含有食品と医薬品  153
 8.1 ビタミンKを含有または産生する食品と医薬品  153
  8.1.1 血栓防止と納豆  153
  8.1.2 ビタミンK含有食品とワルファリン  154
 8.2 その他の食品中ビタミンと医薬品  155
  8.2.1 ビタミンA  155
  8.2.2 ビタミンB6(ピリドキシン)  156
  8.2.3 ビタミンB12(シアノコバラミン)  156
  8.2.4 ビタミンC(アスコルビン酸)  157
  8.2.5 ビタミンD(カルシフェロール)  157
  8.2.6 ビタミンE(トコフェロール)  157
  8.2.7 葉酸  157
第9章 健康食品と医薬品  159
 9.1 食品と医薬品  159
 9.2 保健機能食品の制度化とその概要  160
  9.2.1 保健機能食品誕生の経緯  160
  9.2.2 保健機能食品制度  162
  9.2.3 特別用途食品と保健機能食品  163
  9.2.4 いわゆる健康食品  167
 9.3 健康食品と医薬品の相互作用  168
  9.3.1 セント・ジョーンズ・ワート(St. John’s wort:学名Hypericum perforatum)168
  9.3.2 ニンニク  170
  9.3.3 チョウセンニンジン(朝鮮人参)  170
  9.3.4 イチョウ薬  171
  9.3.5 クロレラ食品との相互作用  171

第10章 食欲調節機構と抗肥満薬  173
 10.1 中枢における摂食調節機構  173
  10.1.1 摂食亢進系活性物質  173
  10.1.2 摂食抑制系活性物質  174
 10.2 末梢性摂食調節機構  175
  10.2.1 摂食亢進系活性要因  175
  10.2.2 摂食抑制系要因  175
 10.3 抗肥満薬  176
  10.3.1 メタボリックシンドローム概念の基準化と関連疾患の判断治療の整備  176
  10.3.2 肥満症の治療  177
  10.3.3 肥満とダイエット  177
  10.3.4 抗肥満薬  178
  10.3.5 サプリメントから検出された抗肥満薬  182
  10.3.6 まとめ  183


■食生活に関わる体調を変化させる医薬品一覧表
  
事項索引  211
  欧文事項索引  218
  医薬品名索引  220

山本勝彦[ヤマモトカツヒコ]
著・文・その他

白井直洋[シライナオヒロ]
著・文・その他

山中克己[ヤマナカカツミ]
著・文・その他

目次

第1章 序論
第2章 薬の基礎知識
第3章 主な治療薬の概要
第4章 薬の消化器官からの吸収
第5章 食事と薬の正しい飲み方
第6章 高脂肪食および高タンパク質食が薬効を変化させる
第7章 食品中の特定成分が薬効を変化させる
第8章 ビタミン含有食品と医薬品
第9章 健康食品と医薬品
第10章 食欲調節機構と抗肥満薬

著者等紹介

山本勝彦[ヤマモトカツヒコ]
名古屋市立大学薬学部・薬学科卒業。薬剤師。医学博士。主な職歴:名古屋市衛生研究所同研究所・食品部長。同研究所・環境化学部長(薬事兼務)/同研究所・副所長(薬事兼務)。名古屋市中央看護専門学校非常勤講師。名古屋学芸大学旧・短期大学部特任教授。名古屋学芸大学・管理栄養学部非常勤講師(薬理学)、2016年3月退職。専門:生物薬品化学、食品衛生学、環境化学。学会:日本薬学会

白井直洋[シライナオヒロ]
名古屋市立大学薬学部・薬学科卒業。薬剤師。薬学博士。主な職歴:名古屋市立大学薬学部助手(薬化学)。アメリカ国立衛生研究所(NIH)Visiting Fellow。名古屋市立大学薬学部講師(物理分析化学)。名古屋市立大学大学院薬学研究科講師(機能分子構造学分野)。名古屋学芸大学旧・短期大学部非常勤講師。現在:名古屋学芸大学・管理栄養学部/看護学部非常勤講師(薬理学)。愛知淑徳大学非常勤講師(健康とくすり)。専門:機能分子構造学。学会:日本薬学会、アメリカ化学会

山中克己[ヤマナカカツミ]
三重県立大学・医学部卒業。医師。医学博士。主な職歴:厚生省厚生技官。中村保健所長。名古屋市衛生研究所長。名古屋市中央看護専門学校長。名古屋学芸大学管理栄養学部長/教授。名古屋学芸大学名誉教授。専門:健康管理学、公衆衛生学。社会的役職:日本口腔ケア学会副理事長。名古屋市感染症診査協議会会長。名古屋市介護認定審査会委員。学会:日本公衆衛生学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。