内容説明
本書は、臨床心理学の領域で長年研究や臨床に携わってきた著者が、漫画やアニメーション作品を分析することによって、臨床心理学的なものの考え方のすすめ方を体現できることを目指した意欲作です。はじめて学ぶ方がとっつきやすいよう、『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』『鉄腕アトム』といった作品を取り上げ、解説を加えながら読み解いていきます。漫画やアニメの楽しさにふれながら、臨床心理学を本格的に学ぶきっかけとなる一冊です。
目次
「私はだあれ?」―アイデンティティへの問いかけ
「私は『ちび』?」―小さい頃の私って
「過去にこだわる私って」―成長してみて
「今の私は閉じこもり?」―人に会うのが嫌
「生きるって辛い!」―でも何とかなる
「魔法をかけられる」―精神病状態からの脱出
「自分を壊してしまいたい」―自傷
「家族っていいね」―支え
「友だちっていいね」―皆でやれば怖くない
「年をとるってどういうこと」―中年
「現実が歪んで見える」―現実の生きにくさ
「私って?」―いつまでも問い直し
「現実の生きにくさ」―記憶の扱い
著者等紹介
横田正夫[ヨコタマサオ]
医学博士、博士(心理学)。日本大学教授。日本大学芸術学部映画学科卒業後、同大学大学院文学研究科で心理学を専攻する。大学院博士後期課程満期退学後、群馬大学医学部精神医学教室に勤務。統合失調症の認知障害の研究を行う。平成3年に日本大学文理学部心理学科に専任講師として就職、平成12年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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