内容説明
攻撃性は、人類社会における最も悲惨な出来事の数々に関与していることから、心理学の誕生当初より強い関心をひいてきた。本書では、それらの暴力事象や紛争事件の背後に共通して存在する心理社会的プロセスに焦点をあて、近年の理論展開を追いながら攻撃性の本質に迫る。旧版では、攻撃性に関する3つの理論的立場である内的衝動説・情動発散説・社会的機能説を枠組みとして、攻撃性研究を体系化した。新版においては、旧版刊行以降におけるそれらの新たな進展や新しい研究について取り上げ、攻撃性の理論的展望を論じている。
目次
人間の攻撃性―地球上でもっとも凶悪な存在
第1部 攻撃は本能か(死の本能説―おのれに背くもの;生得的攻撃機構説―悪の自然誌;殺人適応形質理論―暴力の進化心理学)
第2部 攻撃は情動反応か(欲求不満説―ストレスと攻撃;不快情動と攻撃―衝動的攻撃性)
第3部 攻撃は機能的か(意思決定理論―戦略的攻撃性;社会的情報処理モデル―攻撃的認知の形成;攻撃適応理論―資源コントロール)
第4部 攻撃の統合モデル(二過程モデル―衝動システムと熟慮システム;一般的攻撃性モデル―状況と個人要因の相互作用)
著者等紹介
大渕憲一[オオブチケンイチ]
1950年秋田県に生まれる。1973年東北大学文学部卒業。1977年東北大学大学院文学研究科博士課程後期中退。現在、東北大学文学部教授(社会心理学講座)。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
yurari
ひるあんどん
hanan
新橋九段