目次
序章
ベクトル再入門
テンソル
場とブラックボックス
ベクトル解析と微分形式
電場・磁場の幾何学的イメージ
デルタ関数と超関数
クーロンの法則とビオ‐サバールの法則
電気双極子と微小環状電流
巨視的マクスウェル方程式
電磁場のエネルギーと運動量
媒質と電磁場
ローレンツ変換
相対論と電磁気学
解析力学と量子論
空間反転と擬テンソル
著者等紹介
北野正雄[キタノマサオ]
1952年京都市に生まれる。1975年京都大学工学部電子工学科卒業。1977年同大学院修士課程修了。京都大学工学部助手、講師、助教授を経て、1999年同大学院工学研究科教授。その間、プリンストン大学物理学科研究員(1984‐86年)京都大学工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かしゃるふぁ
1
玄人向けの電磁気学の本という印象。電磁気学の理論を現代的な立場から再考している。微分形式及び超関数を積極的に用いて説明をしており、電荷密度、電流密度、電場、電束密度などと微分形式との対応関係、その意味が図を交えて分かりやすく(?)解説されている。「半無限ソレノイドによるモノポールのモデル」や「磁極は廃止されるべき概念」など面白い話題が多い。2013/05/13
琴乃葉鈴(14歳♀)
0
電磁場はテンソル場であるとの立場から、外微分形式によりMaxwell方程式を記述する。電気双極子と微小環状電流をミクロに見た場合の違い、電磁物性、相対論や量子力学との関連など普通の入門用教科書には載っていないようなトピックを扱っており面白い。ただし内容の性格上、初心者にはおすすめできない。後半でテンソル表記から従来のスカラー・ベクトル表記に戻っているのが残念。2012/10/24
井野 雄介
0
マックスウェル方程式を、テンソルの取り扱いも含めて解き明かす良本。2020/07/02