内容説明
本書では、いわゆる「カルチャー・ショック」のメカニズムを、主に心理学の観点からわかりやすく解説。また、異文化に接することで陥る精神的問題の症例や、異文化に対処する力を高めるための具体的なトレーニング方法についても紹介している。
目次
1 文化の不思議(カルチャー・ショック;文化人類学者オバーグのカルチャー・ショック論 ほか)
2 文化とは何か(発達論的文化論;行動主義的文化論 ほか)
3 異文化に出会うと何が起きるか(異文化接触における十八の問題領域;異文化間行動 ほか)
4 異文化に出会うときに問われる資質とその育成法(異文化接触で問われる資質;異文化対処力 ほか)
著者等紹介
渡辺文夫[ワタナベフミオ]
1972年上智大学文学部卒業。1975年上智大学大学院文学研究科修士課程修了。東西センター(米国)文化学習研究所専門研究員、フィリピン心理学研究研修所異文化関係部門部長、フィリピン大学大学院上級講師、アジア経済研究所研究委員、東北大学文学部助教授などを経て、現在、上智大学文学部教授博士(心理学)。専攻は異文化間心理学、異文化教育
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感想・レビュー
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Neuroticism
1
異文化理解という現象を心理学の視点で記述した本。仕事では共通の目標を持つことが必要であり、その時に異文化はストレスになりうる。異文化との交流については、文化人類学やらの視点などもあるみたいだけれど、それとは異なる。心理学らしく、文化を認知メカニズムでモデル化したり、文化を刺激と行動という枠組みでモデル化していた。異文化に接触して何が起きるのか、など分かる。自身の実体験と紐付けながら読んだら自分のふるまいの反省のために参考になった。2023/08/12
抹茶ケーキ
0
異文化についての社会心理学。何か社会心理学って言うか、臨床とか経営心理に近いような気がした。2016/04/25