内容説明
情報科学は数学、物理学、生命科学、工学、認知科学、社会科学等を横に結ぶものとして現在では様々な学問で大切な役割を担っている。コンピュータも情報を処理する道具として大きな役割を果たしているが、「情報=コンピュータ」という我が国の風潮は大変な誤謬で、こうした図式ではコンピュータ科学の発展さえもおぼつかないといわざるを得ない。こうした状況を鑑み、様々な研究分野の境界領域である情報科学の基礎の基礎を説明することが、本書の目的である。
目次
集合論の基礎
行列と線形空間
代数系
確率論の基礎
統計学の基礎
情報の理論
符号理論
グラフ理論
確率過程
微分方程式とカオス
最適化問題