内容説明
ベノワ・マンデルブロート博士が「フラクタル」を離陸されてから10余年、コンピュータ・グラフィックスと結びつくやいなや、美しい不思議な世界を展開し、今ではすっかり安定した地位を得ています。四方八方に伸びるフラクタルの触手は、従来の科学が不得手としてきた曖昧な問題をとらえ、限りない成長と分岐を続けています。本書はこのように広範囲にわたるフラクタルの世界の中から〈形〉に関する部分をとりあげ、コンピュータ・グラフィックスの力を借りて新しい形の概念を探索しようというものです。
目次
美しいフラクタル(フラクタル?;美しさと複雑さの秘密)
コンピュータグラフィックスとフラクタル(シンプルな法則;複素平面を考える)
付録 カラー写真のデータ