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出版社内容情報
葛城阿高[カツラギアタカ]
著・文・その他
花綵いおり[カサイイオリ]
イラスト
内容説明
ある事件に巻き込まれて死亡した魔女のイヴ。しかし屍は朽ちることなく、協力者さえいれば生き返ることができる。その機会を待ち続けていたイヴは数十年の歳月を経て、なぜか侯爵家嫡男ユリウスの部屋へ棺ごと運び込まれてしまう。夜毎に棺の蓋を開けては、屍状態のイヴにうっとりと愛を囁くユリウス。彼にとってイヴは母親以外で初めて心を動かされた女性であるらしい。「ネクロフィリアのうえマザコン!?」とイヴは警戒していたのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
7
森で薬を売って暮らしていたが陰謀に巻き込まれ殺されてしまった魔女なヒロインと、闇オークションに流れてきた死体の彼女を買い取り鑑賞に浸るヒーローとの物語。ヒロインは蘇生の力がありキスで生き返るけど、最初のうちは死体を愛でるヒーローにドン引きしている(笑)結局ヒーローをいいひと判定して夢で彼と交信、キスしてもらって生き返り、さらには自分を殺した犯人とヒーローの家族を殺した犯人を追い詰めることになり、みたいな話。死者の話なのにヒーローの性癖のせいか妙に明るくて不思議な話だった……2020/11/10
しじまいずみ
6
お伽噺のようなお話だった。ヒロインが良く言えば慎ましく、悪く言えばくどくいじいじしている印象は受けたものの伏線の回収や設定を活かしたストーリー展開だったと思う。 ハッピーエンドで〆なのは良い。2021/04/01