ソーニャ文庫 蜘蛛の見る夢

丸木 文華【著】

イースト・プレス（2016/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 320p／高さ 15cm
• 商品コード 9784781695860
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

丸木文華［マルキブンゲ］
著・文・その他

Ciel［シエル］
イラスト

内容説明

目覚めると見知らぬ洋館にいた尚子。そこへ、女物の着物を着た美しい青年・皓紀が現れる。彼は巨大企業の御曹司で、尚子の主人であるらしい。さらに、尚子はバルコニーからの転落事故により、１年間昏睡状態だったのだという。記憶と違う現実に混乱しつつも皓紀に仕える尚子。彼の尋常でない仕打ちと館の異様な空気に、尚子の精神は蝕まれ搦め捕られてゆく。彼の狂った愛に身体をも征服される日々の中、尚子はやがて１年前の真実を思い出し―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[なぎ]

なるほど、蜘蛛が出てくるのはそういう意味だったんですね〜。

2016/10/12

[アカツキ]

尚子は就職活動が上手くいかず倦んでいた時、事故に遭って意識を失ってしまう。目覚めた尚子は1年間植物状態だったことを、尚子が仕えている主人だという御曹司の美青年・皓紀から知らされる。これまで現実と思っていたのは夢？尚子は皓紀に仕えながら記憶を思い出そうとするが、皓紀は思い出さなくていいと言い張って…。真相を知ってしまうと夢云々の設定が余計に感じてしまう。尚子が記憶を失わない世界線、昼ドラ的ドロドロ展開を読んでみたかった。

2023/01/05

[めめめ]

一応現代もの…だけど、歪んだキャラクターに世間から隔絶されたようなお屋敷とおどろおどろしい舞台設定。黒ストッキングビリビリシーンと緊縛シーンのイラストがエロい。ラストには驚いた。ヒーロー目線の短編「胡蝶之夢」もえぐい。優美はいいキャラだし世良と暁子さまの関係にも萌えたので、この二人がどうなったのかも気になる。

2016/10/08

[なな]

半分以上はミステリーみたいな感じで読んでました。 恋愛はそれ以降出てきた感じだけどかなり薄めかなぁ。 ヒロインが無味無臭な感じがして感情移入出来ませんでした。 ただし絵が凄く良かったCielさんの挿絵の中でも一番好きな本ですよ。

2016/10/09

[りるこ]

さすが丸木さん、一気読みでした。でも読後感は微妙かな。設定にちょっと無理があったのと、ヒーローが弱い、というか子どもっぽく感じた。ヤンデレ執着ヒーロー大好きなんですが、ヒロインへのいじめとかはガキくさくってなんだかねえ。後半から出てくるエッチもガツガツした感じ。とはいえ、ページをくる手は止まりませんでしたし、TL作品の中では白眉だと思う。

2016/10/14