よりみちパン!セ<br> 「怖い」が、好き!

よりみちパン!セ
「怖い」が、好き!

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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781690490
  • NDC分類 K388
  • Cコード C0095

出版社内容情報



加門七海[カモンナナミ]
著・文・その他

内容説明

うわさの伝奇・ホラー作家にして、稀代の「怪」の語り手が心をこめて贈る、懐かしくも愛しい、この世ならざるモノたちとの、豊かな交流の“作法”。

目次

序章 人生には、お化けが必要です。(「怖い」は、「楽しい」!;生きてること、を脅かされたら… ほか)
1章 ひっそり、うっすら。「境目」のこと。(お化けは、同じ屋根の下にいた;「たそがれどき」と「かわたれどき」 ほか)
2章 つきあっても、わかりあえない仲なのです。(キミほど、ままならないヤツはない!;出合っても、むやみに挨拶しないでね ほか)
3章 人の世はかくも狭く、せちがらい。(怪奇!カカトアルキ発見;「お化け」の瓶詰め? ほか)
4章 魑魅魍魎蠢く、この豊かな世界。(「名付け」という呪術;生者と死者とで守るルール ほか)

著者等紹介

加門七海[カモンナナミ]
東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了後、美術館学芸員を経て、1992年に小説『人丸調伏令』(ソノラマ文庫)でデビュー。伝奇、ホラーなどの小説やエッセイ、ノンフィクション、実話怪談の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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pino

179
あらゆる現象には名前がある。名付けは未知の恐怖から逃れる為の一種の呪術であるという。そんな中、名前はあるが未だ説明できない現象。それが「お化け」という恐怖。ヤングアダルト向けだと侮るなかれ。お化けを媒体として、ご先祖様の知恵を学ぶ深ーい一冊だ。どこにも属さない「裂け目の世界」。誰そ彼(たそがれ)の怪。踏むと叱られる畳の淵。死んだ人の茶碗を割る、服を切る、割り箸を折る習慣。『大祓』の意味。「もったいない」精神が生んだ文化。自然への畏怖や謙虚さ。大昔から育まれてきた日本人の心をお化けと一緒に覗いてみませんか…2014/05/25

ゆみきーにゃ

58
《図書館》やっと読めた一冊。お化けについて分かりやすく教えてくれる本。加門さんの考え方が好きでこの本もすごく勉強になったし読みやすかった。2015/06/22

ネムコ

27
怪の啓蒙書。加門さん、言いたいことを溜め込んでいたんですねぇ(^_^;) ただ、どんな読者をターゲットにしてるのか、ちょっと気になりました。この文字の大きさとルビからして小中学生だろうと思うけど、その歳で怪談好きならこの本に書かれているようなことは無意識に感得している気がする。かといって、怪談嫌いな子はこの手の本には手を出さないだろうし。理屈と常識で自分の世界を狭くしている子にこそ読んでほしいんだけど。2019/02/14

19
中学生からの児童書らしい。夜に読んだらゾクッとする話も。子供に語りかけるように、優しく「おばけ」について教えてくれる。2015/02/02

日々珠

11
小学校高学年の、怖い話好きな姪のために。親切な総ルビに驚く。聖徳太子が説いた人の和を、この世ならぬ者を主語にして、納得できたところが面白かった。怖がらせることは嫌いだが、世の中の必然を大きく把握することは、自分は好きなんだな、と改めて思う。2013/08/19

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