よりみちパン!セ
どんとこい、貧困!

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781690070
  • NDC分類 K368
  • Cコード C0095

出版社内容情報



湯浅誠[ユアサマコト]
著・文・その他

内容説明

「自己責任よ、これでさらばだ!」競争、無関心、上から目線。そんな「社会」をあきらめて受け入れるだけが人生じゃない。誰もが幸福になる権利がある、ここからスタート。重松清との対談付。

目次

第1章 どんとこい、自己責任論!(努力しないのが悪いんじゃない?;甘やかすのは本人のためにならないんじゃないの?;死ぬ気になればなんでもできるんじゃないの?;自分だけラクして得してずるいんじゃないの? ほか)
第2章 ぼくらの「社会」をあきらめない。(きみがいま、あるいは将来そのさなかにいるのならば;変わるべきはぼくらの社会だ、ときみが思うならば;きみが、生きやすく暮らしやすい社会を目指すならば)
どんとこい対談 真摯に、そしてひとかけらの笑いを(重松清;湯浅誠)

著者等紹介

湯浅誠[ユアサマコト]
1969年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局次長、反貧困ネットワーク事務局長。1990年代より野宿者(ホームレス)支援に携わるとともに、「ネットカフェ難民」問題を指摘し、「貧困ビジネス」を告発するなど、現代日本の貧困問題を現場から訴えつづける。2008年に刊行した『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』(大佛次郎論壇賞ほか受賞、岩波新書)は、この問題に多くの人びとが気づくきっかけとなり、高い評価を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

39
貧困を作り出しているのは、社会の側。個人がいくら努力しても、どうにもならない社会になってしまっていることこそ問題。こんなとき自己責任論を持ち出すような、上から目線の人間がいかに多いことか。自己責任論とは、文句を言わせず黙らせる手段なんだということを、ぜひ知っておきたい。本当のやさしさは同じ目線になることなんだと、それを教えてくれる本。読んでよかった。2018/01/11

北風

17
屁理屈、いいわけ、正当化。 「がんばってもダメな人もいる。」だもんで「がんばれない人間は余裕がある人間が支えるのが当たり前」…そんな社会ってすばらしいですか? あなたが努力しなきゃ誰が努力するの??? オススメ度:☆☆☆☆☆2014/07/07

FUJI燦々

6
うん、良い本だと思う。でも貧困とは単にお金がないことでなく、(人間)関係の欠乏に起因するところにまでは話があっても、その関係性をどう改善すればよいのかという方策にまでは言及されてないように思えた点が残念。しかし、いろいろ示唆に富むお話も多く考えさせられる事も多かったので、大変満足できました。2019/02/23

joyjoy

5
自分がactivistという言葉に初めて出会ったのは、アリス・ウォーカーの「勇敢な娘たちに」のなかだった。この本で再会。湯浅さんの言うような、誰もが活動家またはプチ活動家のような社会、見開きいっぱいのイラストをながめて、楽しそうだな、と自分も感じた。勇敢な娘には程遠いが、自分にもできることを考えていくべし。「関心は尊重につながる」という言葉や、市民社会のルール「自分の意見に自分の人格を埋没させない。真剣に意見を主張しながら、でもどこかで『反論をどうぞ』という余地を残しておく」を心にとめておきたい。2022/05/02

しゅんぺい(笑)

5
「もやい」の湯浅誠さんが、貧困における「自己責任」という言葉に徹底的に対抗し、後半では「活動家」の説明と、その意義を語ってくれる。 最後の付録対談で重松さんが語っているように、貧困の問題についてこんなに説得力を持って語ってくる本はなかなかないと思う。 たぶん、湯浅さんは貧困を遠くから論評するような評論家ではなく、実際に現場で活躍する、それこそ活動家だからこそ、これほど真剣で、かつ優しいメッセージを発信することができるのだと思う。ときどき怒りのあるような言葉もあって、迫力さえ感じた。2012/07/24

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