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出版社内容情報
砂床あい[サトコアイ]
著・文・その他
内容説明
天才脳外科医として世界を飛び回っていた鷹臣は、大国オズマーン王国で、国王の姪を手術することに。そこで若く美しき国王・イスハークに懐かれ、健気にアプローチされるうちに惹かれる心を抑えられなくなっていく。ある晩、鷹臣は思い余ってイスハークに告白するが、彼はその場から走り去ってしまった。しかし、翌朝以降イスハークから宝石や油田が贈られ、しかもそれはオズマーン流のプロポーズだったと告げられて…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もきゅ子
22
逆転アラブもの。受けが王様、求婚に油田とか装飾品を贈りまくるのも受け。ハレムに監禁したり媚薬盛るのも受け。斬新な設定と久しぶりに攻め視点の物語を読んだので大変満足(後半のカミングアウトからはちょっと強引さがあったのが残念)。ファーストコンタクトで受けも攻めも髭面だったのは、BL界もここまで寛容になったんやな…と感慨深かった。2017/07/23
beniko
9
タイトルから若干コメディ風かと思っていたら予想外に真面目で地に足のついた?お話だった。アラブ物の定石をことごとく逆転しさせた意欲作、とても楽しく読了。惹かれ合っていく過程もちゃんと書かれているし、一途に鷹臣を想うイスハークがいじらしい。鷹臣は医者だかが医療的な描写はあまり専門的ではないので医療物という感じはなく、かなり難しいはずの脳の手術があっさり成功したり、政治的宗教的難題も簡単に解決しちゃった感がないでもないが、BL、恋愛敵的には、二人が情熱的で真面目に想い合っている姿がとてもよかった。表紙が美しく◎2017/07/30
京子@オランダ
4
砂床さんだから私の苦手なアラブでも行けるのではなかろうか?表紙もかなり好みだし!と手を出してみたんだけど、やはりアラブは私にはあまりあわず、、、。また次回作をお待ちしております。2017/08/13
すてら ろっさ
3
常々、どうしてアラブの王様は攻ばっかなんだ?!淫乱受王が金の力で無理やり攻をハレムに監禁だっていいじゃないか、カノー姉妹のようなファビュラス受王様たちが純真だけどガタイのイイ脳内乙女攻を取合う話はダメなのかと、淫乱受スキーの私は思っているのですが、ようやく時代が私に追いついたのか!?やっとお目にかかった受王様。残念ながらオラオラなビッチ受ではなく、純粋ウブ受でしたが、経験豊富そうな攻にやられっぱなしの流され受ではなく、聡明で自分の意思を持っているところは男前でとてもよかった。2017/08/25
aoich
0
それほど多くはないが、砂床あいさんは、調教ものとサラリーマンのシリーズとは好きで読んでいる。本作は著者らしくディテールはわりときっちりしていると思った。しかしお話のほうがいかんせん… まぁでもファンタジー()に回収はしていないのでそこは評価かも。ただ、既視感がね… 水月真兎さん『冷たい砂の虜囚』あたりの感じ。類似ポイントが複数あるせいでもある。もし著者の作品を未読ならほかのをおすすめします。ついでに、読んだ方がこの感じがお好きだったら上の「冷たい砂」シリーズをおすすめします。2020/03/24