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出版社内容情報
七川琴[シチカワコト]
著・文・その他
ミニワ[ミニワ]
イラスト
内容説明
気弱な37歳童貞の産婦人科医、弓削のもとに下腹部からの出血を訴える男がやってきた。屈強な大工の青年、岩本だ。いくら検査しても原因がわからず途方に暮れるが、その症状からある可能性に辿りつく。「正常に機能する卵巣・子宮を持った男性」―MFUU。そんなこととは思いもしない岩本は、産婦人科に回されたことを訝しみ、不安と緊張で苛立っていた。岩本を安心させようと超音波検査を勧める弓削だったが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
28
タイトルと帯でトンデモコメディかと思ったら、面白くて感動させられちゃいました。ハイスペックで有能なのに自分に自信がない婦人科医が、苦労人なのにおおらかなガテン系を真摯に好きになって変わろうとし、受も他人の好意に対して頑なだった所を受け入れようと変わっていったり、それぞれ完璧ではない人同士が、お互いの存在が大事であるがゆえに幸せになろうと頑張っていく所が素敵。そして妊娠や入籍に対するそれぞれの細やかな思いやりは、本当に男性に読んで頂きたい!2016/10/19
ヨンヨン
28
帯に怯んでポチる。トンチキかと思わせて、良いお話でした。男性が突然変異で出産機能を獲得する世界。少数派な性機能による生きづらさは、普遍的なテーマで。それをベースに、モヤシな産婦人科医がガチムチなお兄ちゃんに恋をする。モヤシから気持ちが変わり行動が変わり、脳内でぐるぐる回る表現が恐ろしく豊か。モヤシでもやる時はやる姿勢に好感。幸せな家庭を築けそうな二人で楽しかった。2016/10/02
RIN
18
MUFF・機能的子宮を持った46XY男性。染色体的には完全な男性でありながら妊娠・出産が可能だという。仕事中に月経が始まり訳も分からず病院を訪れた大工の岩本。そこで担当医となったのは貧弱で挙動不審な産婦人科医の弓削。本来なら出会う筈の無かった2人が奇跡とも称される稀有な症例を介して巡り逢い共に歩む物語。こんなに骨董無形なBLなのに胸を打たれる。こんなに人を選ぶのに感動してしまう。性別も人種も家柄も障害も本人達が幸せなら何だっていい。愛だけじゃ世界を救えないけど、人が希望を持って生きるのに愛は必要なんだよ。2022/09/04
瀬谷
15
元々BLには興味が無かったがすごく楽しめた作品。主人公の心理描写と成長が良かった。丁寧に描写されていてイメージもつきやすかったし表紙のイラストが手に取りづらいので、個人的にはシンプルなカバーの方が良かったかも。
きょん
14
久しぶりに再読。結婚はコスパが悪いとか言っている人たちもいるけれど、この二人の様に好きな相手を尊重し二人で助け合って生きていくって素敵な事なんだよなとしみじみ。2019/06/19
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