出版社内容情報
皆川典久[ミナガワノリヒサ]
著・文・その他
内容説明
東京に点在する魅力あふれる窪地「スリバチ地形」を世に知らしめ、「ブラタモリ」にも出演した東京スリバチ学会会長・皆川典久。入門編『東京スリバチ地形入門』に続いて、皆川会長による東京近郊のスリバチを巡る“街歩き”の記録にしてガイドブックがついに登場。新宿、渋谷、代官山、谷中、戸越、赤羽、麻布、江古田、自由が丘、そして湘南。おなじみの街の新たな魅力に気づくこと間違いなし。本書を携えて、いざ近くの「スリバチ」へ!
目次
0 スリバチ状の谷こそ、東京を知るキーワード?
1 坂の下の街のものがたり 戸越銀座
2 凹凸地形が育む街の個性 赤羽
3 光に満ちた坂下の街 麻布十番
4 アートやB級グルメだけじゃない!?江古田
5 自由という名のもとに地形と呼応する街 自由が丘
6 路線バスで渋谷の凹凸地形を堪能する 渋谷・代官山
7 地形マニアと鉄オタの湘南モノレール乗車体験記 前編
8 地形マニアと鉄オタの湘南モノレール乗車体験記 後編
著者等紹介
皆川典久[ミナガワノリヒサ]
東京スリバチ学会会長。1963年、群馬県前橋市生まれ。2003年、ランドスケープ・アーキテクトの石川初氏と東京スリバチ学会を設立。谷地形に着目したフィールドワークを東京都内で続けている。専門は建築設計、インテリア設計(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多喜夢
10
著者の人となりが知れて楽しい。見知った地域でも着眼点を変えれば常に新しい発見があるということか。本書のに紹介されているまだ出かけていない地域には、さっそく出かけてみようと思う。2022/02/10
anken99
7
本屋で見かけて中身に目を通したら、自由が丘も取り上げられていたので、買ってみた。スリバチ理論とは知らなかった。地形に目を向けて街の歴史をひもとく。。というのは、大雨で洪水被害に遭った身からすると、よくわかる。本書で取り上げられていた湘南モノレールのエリアにも、若いころに暮らしたことがあったので、とても興味深く読めた。ブラタモリ的な感じで、街歩きするのもよいのかもしれない。2024/06/24
まさにい
5
僕が子供の頃過ごした町は、麻布竹谷町という町だ。いまの南麻布1丁目。そのころも住所表示は南麻布1丁目であったが、お祭りなどでは竹谷町会などと言われたいた。まさに谷の町で下町なのである。その谷から見上げるように山の手台地が聳えていた。谷の町からの台地の景色は鬱蒼と森になっていて、その森はお屋敷だったが、その当時は韓国大使館の敷地になっていた。子供の僕はある日勇を決して探検に一人で出かけた。勿論韓国大使館の中には入れず、そこからまた歩いて行くと有栖川公園に出会う。子供の僕はそこで初めて金髪の外国人を見た。2023/11/08
林芳
3
街歩き好きな気持ちが溢れていて、読んでいるこちらもワクワクしてくる。東西南北にはっきりとした目印がない東京を歩くのは楽しい。2024/02/07
y
2
江古田は幼少期に行ったきりなので記憶にないけれど、他の場所はふんふんと頷きながらのことと、へぇーと驚くことが散りばめられていて、楽しく読めました。 ワクワクする場所は谷底であることが多いのかも?と思いました。 赤羽はスリバチというよりも、崖のイメージが強いですけど…2022/06/18
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