出版社内容情報
永田カビ[ナガタカビ]
著・文・その他
内容説明
高校卒業から10年間、息苦しさを感じて生きてきた日々。そんな自分を解き放つために選んだ手段が、「レズビアン風俗」で抱きしめられることだった―自身を極限まで見つめ突破口を開いた、赤裸々すぎる実録マンガ。
目次
第1章 はじまり
第2章 前日譚
第3章 予約まで
第4章 当日編
第5章 後日譚
おまけ編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
楓実
2
謎の人恋しさを感じていたが、読んで落ち着いた。 性欲って、恋愛と必ずしも結びつかない。他人の肌に触れたいと思うことは、無条件に母を求めていたときのような、もっと根源的な欲求なのかも知れない。その「母的なもの」を失った大人は、恋愛や性的接触で、その満たされなさを代替しているのかも知れない。 でも恋愛も性的接触も無条件で与えられるものではなく、自分も相手も傷つけないためにはコミュニケーションが必須である。やっぱり孤独であることに変わりはないが、行動することで変わるものはきっとある、と思わせてくれた。2022/12/02
KOU
2
電子で単行本を再読したときに文庫化されたことに気付いて描き下ろし目当てで入手。描き下ろしは「あとがきにかえて」12ページ。カバー絵も描き下ろしで、「翌日世界は広くなっていた」のセリフが良いね。年齢は意識してなかったが、当時28歳で現在34歳なんだ。2022/06/15
有坂汀
1
「あー。これは永田カビ版の『地下室の手記』なんだなー」最後のページを閉じたとき、僕が最初に浮かんだ感想はこれでした。本書は作品の投稿・閲覧が楽しめる「イラストコミュニケーションサービス」Pixiv発祥の「突撃ルポエッセイコミック」です。僕が本書のことを「永田カビ版の地下室の手記」と思ったのはドストエフスキー版での『地下室―』の第二部『ぼたん雪にちなんで』の劇中に主人公である「地下室人」と娼婦リーザとの間で繰り広げられた「イターイ」思い出が綴られており、それが本書に通底すると思ったからでした。前途多難です。2024/11/25
わんこ
1
この手のエッセイコミックで初めて泣いちゃった。レズ風俗に行くまでの作者のこと、もの凄くわかるんです。誰かから否定に否定を重ねられると、人間簡単に壊れちゃう…マジで。作者はすごい。逃げ道を探して突破するやし。自分が世界だと思っていた世界は半径が狭ますぎて、実はちょっとしたきっかけで世界が広がることがあるやってんね。2023/07/25
ak_viden
1
“あ、もしかして私、親の要求に応えたいんだと思ってたけど、「親のごきげんとりたい私」の要求で動いてたんじゃ…”2023/07/09
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