出版社内容情報
戸部田誠(てれびのスキマ)[トベタマコトテレビノスキマ]
著・文・その他
内容説明
『「ジャズな生き方」とは、本書で書いたように、過去や未来に執着せず、「今」を自由に生きるという生き方なのです』。30歳でテレビの世界に入り、現代に至るまで数多くのテレビ番組に出演し続けるタモリ。全国民的タレントである彼の魅力とは何なのか。テレビ、ラジオ、書籍、インタビューでの発言やエピソードを抽出し分析。言葉・他者・仕事などの様々なテーマから、一視聴者の立場でタモリの哲学を浮かび上がらせる。
目次
タモリにとって『いいとも』終了とは何か
タモリにとって「偽善」とは何か
タモリにとって「アドリブ」とは何か
タモリにとって「意味」とは何か
タモリにとって「言葉」とは何か
タモリにとって「家族」とは何か
タモリにとって「他者」とは何か
タモリにとって「エロス」とは何か
タモリにとって「仕事」とは何か
タモリにとって「希望」とは何か
タモリにとって「タモリ」とは何か
著者等紹介
戸部田誠[トベタマコト]
てれびのスキマ。1978年生まれ。『週刊SPA!』『週刊文春』「水道橋博士のメルマ旬報」などで連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
20
2014年、32年間続いた「笑っていいとも」終了直前に刊行されたものを文庫化。関係者への取材はなく、雑誌、書籍、TV番組、ラジオでの発言やエピソードをもとに構成された本。ですが、非常に濃い内容でタモリが芸能界入りするきっかけとなった山下洋輔に〝発見”される、その後、東京に来た際に赤塚不二夫に気に入られ、居候するという有名なエピソードは勿論(続く2023/03/07
yuji
15
タモリの座右の銘は「適当」「現状維持」「努力しない」タモリにとって未来よりも今が重要。だからやる気のあるやつがきらい。反省なんかしない。目標を立てない。夢を持たない。何事にも期待したい。達成されるかわからない目標に向けて我慢している時間がもったいない。その代り今を最高に楽しむ、ジャズな人なんです。頑張らないといけない状態に陥っている元凶は資本主義だがもはや行き詰っている。なるようにしかならい。だから「適当」これでいいのだ!自分を顧みると資本主義に染まっていることがよくわかる。タモリの生き方はうらやましい!2024/02/23
Ezo Takachin
14
あっという間に読み終えてしまった。なるほどタモリとはそういう人物だと改めて感じた。多趣味で知的センスあふれる人物。芸人という枠を超えたすごい人物。「笑っていいとも!」以外では、「タモリ倶楽部」「ウォッチング」「ボキャブラ天国」「音楽は世界だ!」「トリビアの泉」「ヨルタモリ」「ブラタモリ」などなどいずれもらしい番組ばかり。特に私は「音楽は世界だ!」「ヨルタモリ」が好きでした。 タモリ好きなら必読書です。巻末の大タモリ年表もいいです。2022/02/23
Masaaki Kawai
10
いいとものタモさんからしか知らないので、どんどん笑いを取りに行く人ってより、面白い空気感の人っていうイメージ。それは、この本で引用されてるナンシー関の分析、風景のような存在になってしまったということなんかもしれんけど、過去も将来もない今だけというスタンス、つまりは輪廻を解脱した悟りの段階を表してる感じがする。巻末の大タモリ年表が圧巻のボリューム!2024/07/07
YT
6
博識なグラサンの好々爺で、どうやら昔はトガった芸を披露していたらしい...くらいのことしか知らず、私が意識した時にはもうタモリはタモリでした。 この本を読んで、ジャズにおけるインプロヴィゼーションのカッコよさや魅力が彼自身の生き方に現れていてそれが我々を惹きつけるのだな...と。 巻末の大タモリ年表も凄すぎる...笑 理論理論で考え方が凝り固まってるなぁ〜って時などフッと手にしたくなるような本です。2022/05/02