イースト新書<br> 未婚中年ひとりぼっち社会

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イースト新書
未婚中年ひとりぼっち社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781651217
  • NDC分類 367.4
  • Cコード C0230

出版社内容情報



能勢桂介[ノセケイスケ]
著・文・その他

小倉敏彦[オグラトシヒコ]
著・文・その他

内容説明

未婚率の上昇が止まらない。かつては誰もがしていた結婚は、もはや自明のことではなくなった。少子化が騒がれてから四半世紀が経ち、男性の四人に一人は未婚のまま一生を終える時代。職業選択や消費活動、恋愛など、人生における選択肢が広がる中で、バブル世代~団塊ジュニア世代は、なぜ結婚しなかったのか。「恋愛」「職場環境」「雇用形態」「趣味」「風俗利用」…独身中年男たちへのインタビューから解き明かす、「未婚化社会」日本の実相。この先の人生、「ひとりぼっち」の寂しさを抱えながら生きることを避けるために、「性愛」の根源から見つめ直し提言する。

目次

第1章 崩壊する「昭和婚」
第2章 結婚における「自由」と「安心」のジレンマ
第3章 「正規職」でも、出会えない?
第4章 結婚を決められない「あれかこれか」の迷宮
第5章 打ちひしがれる「非正規職」
第6章 独身男の「快楽」と「憂鬱」
第7章 他者を受け入れることと「安心感」
第8章 「持続的な親密性」の再構築

著者等紹介

能勢桂介[ノセケイスケ]
1969年長野県生まれ。2012年立命館大学先端総合学術研究科修了(学術博士)。現在、同大学生存学研究所客員研究員。専門は移民研究・地域社会学。社会学、哲学、市民活動、芸術を渡り歩き、世界の来し方・行く末を考えている

小倉敏彦[オグラトシヒコ]
1970年群馬県生まれ。2002年千葉大学大学院修了(学術博士)。現在、立教大学・明治学院大学非常勤講師。専門は社会学。とくに近代日本の恋愛文化と男性文化を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりん

28
「昭和婚」昭和の時代に主流だった結婚パターンが崩壊した。私の母親世代はこの絶頂期だった。正規職でも出会えない。結婚を決められない。この本では主に男性について書かれているけど、女性にとっても現代は便利すぎて結婚にとらわれなくても生きていける。老いを感じたときに孤独と死を意識するが、このときに他人と親密な関係を築けるか?性別役割や世間の目もまた結婚を遠ざける一因ではないか。何が正しいか考えさせられた。2020/04/14

おかむら

28
独身中年男のリアルに迫る。当事者にインタビューして真意を探る、のですが、各章にまたがって同じ人が出てきてちょっと誰が誰だかわかりにくいので登場人物一覧表がほしかった。あと、こういうインタビューって、女性はけっこうぶっちゃけるけど、男性はなんか見栄を張るよなー。2020/03/31

まゆまゆ

17
前時代的な結婚価値観から抜け出せない中高年男性の結婚観と現代の結婚観のズレを個別インタビューから解き明かしていく内容。バブル崩壊後に出会い、結婚意識、男女の役割分担が変化した。今の結婚へのプロセスは、職業的、経済的な意味で「一人前」意識を持ち、異性と出会い交際し、結婚を決意する、という順序を踏んでいるので、どこかでつまずけば結婚しない、というのは説得力があるかな。自分から動かないとダメなのはわかった(笑)2020/04/14

ぴんく

15
いきなり岡村靖幸だし、なにこの本と思ったよ(笑)今の人知らないだろ(笑)だけど中身は本格的に論文。よく研究されてて驚いた。くしくも、こないだ読んだ河合薫さんの新書と、一部の時代考察が重なっていた。さて、思いっきりこの論文で取り上げられる主体に当てはまるわたしだが、早いとこ結婚相手決めないと、と妙な焦りばかりが掻き立てられたよ笑笑2020/08/08

naka

13
ちょっと自分には難解に感じる本でした。本の中の中盤で独身男性数名へのインタビューがあるのですが、その内容は同年代となる自分にも当てはまるところがありなかなか興味深いものでした。恋愛結婚が言われはじめてまだ70年ほどしか経っていないという記述がありましたが、今、一般的なこととして認識されていることも意外と最近始まったものが多かったりするのかなと改めて感じました。2024/06/12

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