イースト新書<br> チャイナ・トリックス―経済大国中国の深層

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イースト新書
チャイナ・トリックス―経済大国中国の深層

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781651040
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C0230

出版社内容情報



高橋五郎[タカハシゴロウ]
著・文・その他

内容説明

いまや、アメリカにも追いつこうとする経済大国となった中国。しかしその経済発展の軌跡を奥深く観ていくと、重要な役割を担うさまざまなトリックが浮かびあがってくる。GDPの水増しをはじめ、中国という国特有の事象が引き起こす多くのトリックは、すべてが意図的なものとは言えない。しかし結果的に中国経済を大きく飛躍させ、その反面、国際的な摩擦を生み、都市部と地方部の格差や食品汚染などの歪みを生みだしている。中国の経済の裏側に隠された二〇のトリックを暴き出し、その功罪について、中国研究歴四五年の著者が解き明かす。

目次

中国のGDPに隠されたトリック
一〇キログラムの金貨に隠されたトリック
ネット預金の時差金利トリック
まさかの領収書の売買市場のトリック
ネット・ショッピング高利益のトリック
住宅過剰下の価格高騰のトリック
土地価格市場のトリック
中国の失業者数のトリック
中国の農村国家と都市国家のトリック
成長率ダウン下でも伸びる豊かさのトリック
加工食品、健康そっちのけのトリック
異常に膨れる投資のトリック
中国の異星人農業のトリック
高労働分配率のトリック
銀行不良債権のトリック
世界一の外食産業を生み出す「炊き増え」のトリック
増える財政赤字のトリック
キャッシュ・レスと人民元政策のトリック
中国の減価償却制度のトリック
庶民の味方の高利貸しトリック

著者等紹介

高橋五郎[タカハシゴロウ]
1948年新潟県生まれ。愛知大学法経学部経済学科卒。千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了(農学博士)。現在は愛知大学現代中国学部教授、同大学院中国研究科長。専門は中国農業経済学、アジアの食料問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

21
かなり中国に足を運んでいるようで、現地発の話題は面白かった。また、「農村国家と都市国家のトリック」で取り上げられる、中国が社会経済的にふたつの国に分かれているという見方は同感。ただトリックを20設定したためか、推論で終わってしまった章があったり、章立てに体系性がないので本来繋がる話がぶつ切りだったりと、清濁入り乱れた印象。特に中国の金融政策絡みの章はかなり怪しい。ベースマネーを論じた章については、殆ど何を言いたいのか分からなかった。日常取引のキャッシュレスとベースマネーにおける現金通貨の話は別だと思うが。2018/12/27

SHOGO THE SB

3
シャドーバンキング、領収書、ネットショッピング、失業者、キャッシュレス、減価償却、高利貸し2020/04/25

startvalue

0
★★☆☆☆

ぐんまくん。

0
軽い気持ちで読み始めたが、具体的な数字をもとにした話は説得力があり、とても興味深い。やはり中国の闇は深いが、ある意味自由で活力に満ちている。2018/08/23

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