出版社内容情報
牧野洋[マキノヨウ]
著・文・その他
内容説明
なぜ、いま福岡市なのか。少子化が深刻な日本で、福岡市の人口増加率は東京を抜き、全国で一位だ。その「住みやすさ」が注目され、「住みやすい都市ランキング」で世界第七位になったこともある。だが、魅力はそれだけではない。福岡はいま、イノベーションや起業で先頭を走っている。著者は、福岡が数十年前のアメリカ西海岸に相当すると分析する。アメリカ西海岸にはアップルやグーグル等がある。アメリカ経済を西海岸が救ったように、「日本の西海岸」福岡が、日本経済を救うのではないか。福岡、アメリカ西海岸に住んだ経験のあるジャーナリストが分析する。
目次
第1章 すごい福岡とすごいアメリカ西海岸
第2章 住みやすさがすごい―人口増加率日本一の秘密
第3章 起業家がすごい―日本のシリコンバレー
第4章 イノベーションがすごい―有機ELとバイオ
第5章 都市戦略がすごい―「日本のシアトル」を目指す
第6章 多様化がすごい―「人種のるつぼ」の可能性
第7章 エンターテインメントがすごい―音楽・映像の拠点
著者等紹介
牧野洋[マキノヨウ]
1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクール修了。日本経済新聞社でニューヨーク特派員や編集委員を歴任し2007年に独立、執筆・翻訳活動に入る。早稲田大学大学院ジャーナリズムスクール非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田太郎
40
福岡市がすごいということなのかと、実家福岡市だけど、隣の市に住んでる私は思った。福岡県がすごいかというと、スゴいのは、福岡市とその周辺なわけで、そうは言っても福岡に限らず九州の人は地元愛強い気がする。高島市長えらく持ち上げられてるけど、県議とうまく言ってないとか安倍首相の腰ぎんちゃくとか結構悪口言われてるけど、西日本新聞。 2018/12/21
あまつ
11
福岡は人口が増えている/スタートアップ企業が増えている…などは噂では聞いていたが、こうしてデータや事例を示されると、さらに魅力が増すというか、輝きの詰まった都市だなあ…と感じた。 福岡在住としては、ラーメンと海鮮がうまいだけで住んでいる価値はあるのだが、いつか福岡が「日本のシリコンバレー」と呼ばれるまで都市の成長を見ているのも面白いかもしれない。2021/01/18
ダンボー1号
10
天神TUTAYAの平積み見つけ 福岡県民としては買わねばと1/3まで読む。イケア新宮店など自分の知らなかった福岡の良さ知り 保存版(すぐには売らない)になりそう。 ふと思ったのはこれが「日本はすごい」という本だと購入者は愛国主義者とか自己賛辞が気持ち悪いと非難する人たちがいるだろう。ではこの本読む福岡県民は?自分が住んでいる地区・国の良さを知っておくことは普通な気がする。 この本が売れてくれれば福岡移住希望が増え人口も増えるかのしれないからつぶやいておきます。2018/06/13
おやまだ
9
事実誤認が多い。福岡市にも西日本と冠する企業は多いし(テレビ西日本、西日本新聞、西日本鉄道など)、松田聖子は久留米市、孫正義は佐賀県鳥栖市、堀江貴文は八女市出身だ。彼らを例に、福岡市のベンチャー魂を語るのは無理がある。なお九州大学の起業部は学部ではなく部活動である。2022/02/01
Kentaro
7
ダイジェスト版からの要約 福岡は博多駅から地下鉄でたったの5分。国際空港から都心までのアクセスのよさでは日本一どころかアジア一だ。要するにリバブル(住みやすい)だ。九州大学は、「日本のスタンフォード」を目指している。一方、典型的な支店経済の福岡では大企業や官公庁の転勤族が多く、頻繁に住民が入れ替わる。さまざまな地方出身者が交じり合い、国内版「人種のるつぼ」が出現する。国際版「人種のるつぼ」も出現している。外国人人口の伸び率や外国人留学生の多さを見ても、福岡は主要都市の中で目立つイノベーション拠点なのだ。2018/07/31