イースト新書<br> 「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす

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イースト新書
「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781650951
  • NDC分類 361.41
  • Cコード C0230

出版社内容情報



古谷経衡[フルヤツネヒラ]
著・文・その他

内容説明

ネット社会が生み出した現代のクレーマーである「道徳自警団」。法律ではなく、道徳的であるか否かでものごとを裁き、テレビ局やラジオ局はもとよりスポンサー企業、雑誌社、ニュースサイトの編集部、市役所や町村役場、著名人や政治家、はては無名の個人にまで電凸、メール、FAX攻撃を容赦なく浴びせる。現在ではそれに恐れをなした有名人が発言を自粛。これこそ現在の日本の「息苦しさ」の正体そのものではないか。本書では具体例をもとに、このやっかいな現代のクレーマーとどう対峙するかの道筋を提示する。

目次

プロローグ 成長なきデフレ時代の申し子「道徳自警団」とは何か
第1章 なぜネット上の「魔女狩り」が止まらないのか
第2章 なぜ「不倫」報道ばかりに熱狂するのか
第3章 なぜアイドルに「恋愛禁止」を求めるのか
第4章 なぜ「巨悪」より「不謹慎」を憎むのか
第5章 なぜ「高い道徳性」が求められるのか
エピローグ “彼ら”を消滅させる「たったひとつの方法」

著者等紹介

古谷経衡[フルヤツネヒラ]
1982年札幌市生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史)卒。文筆家。一般社団法人日本ペンクラブ正会員。インターネットとネット保守、若者論、社会、政治、サブカルチャーなど幅広いテーマで執筆評論活動を行う一方、TOKYO FMやRKBラジオで番組コメンテイターも担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

72
借りたいと思っていたのがちょうど棚にあり手に取る。著者のいう「道徳自警団」、些細だが法に触れる・不謹慎であるとして、著名人などに猛烈なバッシングを行う連中をいう。受ける側も毅然として対処すればいいものを…… とネットで目立つ揚げ足取りで憂さ晴らしはなぜ起こるのかについて著者は答えを出す。それはちょっと弱い気がするんだが…… 似たようなのは経済成長している欧米でもあるはずだからだ。ことなかれ主義の日本特有といえばそうかも。様々な例をあげて論じていく。久しぶりにこの著者のを読んだ。良書。2018/07/16

テツ

28
最近古谷さん好きなので色々読んでいます。タイトルの「道徳自警団」という言葉を見て色々と思い浮かぶなあと。ほんの些細な、第三者にはどうでもいい筈の他人の不道徳さを発見したらただではおかない人々。それは自らのストレス発散のためでしかなく、他者を攻撃する行為から快楽を感じるから行っているだけだと気づくことなく彼らは不道徳な他人への容赦ない鉄槌を下し続ける。自分にだって勿論そうした部分はあるのだけど、側から見たその行為の下品さを常に頭の片隅に置いておく余裕は持っておきたい。僕は正義の代弁者ではない。2018/08/22

Porco

20
概ね著者に賛成ですが、ちょっとついていけないところや断定しすぎているように感じる部分もあります。要約すると、貧すれば鈍する、ということでしょうか。2018/09/04

青龍

14
現在のコロナ騒ぎの中の、行き過ぎとも思える相互監視の状況にも共通している。ネット上のバッシングにより自殺した女性タレントのことなども、これと根っ子は同じではないか。2020/07/08

ダンボー1号

11
ここ数年同じことを思っていた。(なぜ 自分の損得でもなくファンでもないタレントの不倫を非難し テレビはなぜ週刊誌報道を引用するのか 阿保らしい 日本を悪くする)と。だからタイトルに大いに同意し読む。筆者は経済成長無く収入増えず停滞した空気が道徳を求める と。 否定はしないがネットの普及で 誰もがツィッターでつぶやけることが大きな要因だと思う。某プロ野球選手の件に伴い匿名の非難抽象が 一掃されればいい。一昔前テレビの前で一人言でぼやいていたのがネットで拡散されただけ。2018/01/31

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