出版社内容情報
その勝利は実力か? それとも幸運か?
xG(ゴール期待値)から読み解く現代サッカー
サッカーの試合は偶然に左右される。しかし、xG(ゴール期待値)を使えば、試合の本質が見えてくる。本書では、プロチームの戦術やスカウティングの場面でxGがどのように活用されているかを解説し、サッカーの見方を根本から変えていく。
サッカーは「果てしのないゲーム」であり、ディテールや文脈を完全に理解するのは誰にもできない。選手や監督といえども、競技を極めることは不可能だ。私たちにできるのは医師がX線を使って患者を診断するように、統計分析を通してできるだけ真実に近づく努力だけである。xGを主役に据えた本書が、真実をより深く探る視点を提供できれば幸いだ。
「自分たちのチームは本当はどれほど強いのか?」「ゴールはいかにして生まれるのか?」「どのシュートに最も価値があるのか?」。xG時代の幕開けは、私たちが何世代にもわたって抱えてきた疑問を解く手がかりを与えてくれると同時に、新たな問題も提起する。「決定力なるものは本当に存在するのか?」「試合の状況はいかに戦術に影響を及ぼすのか?」「クラブはデータ主導の手法と、伝統的なアプローチの間で、どう折り合いをつけるべきなのか?」
これらの疑問に答えるために、本書はデータ分析から戦術策定、意思決定に至る相互作用も論じる。サッカーの試合に勝利をもたらす化学反応は、いかなる成分が融合して起きるのだろうか。
――「序文」より
【目次】
第1章 サッカークラブの新たな運営モデル
第2章 グラウンド
第3章 テレビ局
第4章 データ分析会社
第5章 役員室
第6章 監督室
第7章 強化部門
第8章 戦術ボード
第9章 チャンスを最大化するポジション
第10章 コーナーフラッグ
第11章 ゴールネットを揺らせ
第12章 高度な分析ツール
第13章 ドレッシングルーム
第14章 さらに加速するデータ分析革命
内容説明
ベンハムとアンカーセンが目指したのは、運命の女神に翻弄されない知恵を身につけることだと言ってもいい。データを活用すれば、偶然性がもたらす影響を相対化し、パフォーマンスを正確に測定していけるからだ。統計分析の進化により、私たちはデータからノイズを取り除き、より客観的に真実を見極められるようになった。先頭に立つのがブレントフォードやブライトン、リバプールといったクラブであり、データアナリストたちだ。
目次
第1章 サッカークラブの新たな運営モデル
第2章 グラウンド
第3章 テレビ局
第4章 データ分析会社
第5章 役員室
第6章 監督室
第7章 強化部門
第8章 戦術ボード
第9章 チャンスを最大化するポジション
第10章 コーナーフラッグ
第11章 ゴールネットを揺らせ
第12章 高度な分析ツール
第13章 ドレッシングルーム
第14章 さらに加速するデータ分析革命
著者等紹介
ティペット,ジェームズ[ティペット,ジェームズ] [Tippett,James]
OddscheckerおよびWhoScoredにてスポーツ・パートナーシップ・マネージャーを務める。かつては、ブレントフォードFCのオーナーであるマシュー・ベンハムが設立したスポーツベッティングのデータ分析会社Smartoddsにて、サッカーアナリストとして活躍
田邊雅之[タナベマサユキ]
ノンフィクションライター。学生時代よりフリーランスのライター・翻訳家・編集者として、文藝春秋をはじめとする各社の雑誌・書籍・広告媒体で活動。2000年から約10年間『Number』編集部に在籍。プレミアリーグ担当責任者として数多くの取材や記事制作を手掛ける。南アフリカW杯後にフリーランスとして再び独立。取材・構成も含め30冊以上の書籍出版に携わる。音楽・映画・社会論、書評、人物研究、企業研究、広告などの分野でも幅広く活動し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mohu