出版社内容情報
2兆円企業を生んだ店舗の
“良質な違和感"の正体――
ドンキから学ぶ、感情を動かすデザインの力
ドン・キホーテのデザイン統括責任者・二宮仁美が、創業以来、初めて明かす店舗デザインの秘密。
巨大ジャングルのような売り場、無数の手描きPOP、独自の外観デザイン――これらは全て、買い物を「非日常体験」に変える戦略的な仕掛けだった。
700以上の店舗デザインを手がけた著者が、「なぜ人々が思わず入店したくなるのか?」かを解説。
さらに、ビジネスにデザインを活かしたいノンデザイナーに向けて、デザイン思考の実践的な活用法も紹介する。デザインの力で2兆円企業に成長した、ドンキならではの型破りな発想とその真髄に迫る。
【目次】
Chapter1 デザインの”当たり前”を壊すドンキ式デザイン
Chapter2 ドンキ式デザインのエッセンス
Chapter3 ノンデザイナーのための「デザイン教室」
Chapter4 なぜドン・キホーテは「共創デザイン」なのか?
Chapter5 デザイン以外の仕事にも役立つ「ドンキ式デザイン思考」
【本書「はじめに」より】
「ドンキの店舗デザイン? 全然意識したことがなかったけど、どういうこと……?」
それもそのはずです。ドンキの外観のことなど意識せず、多くの方は、〝なんとなくの気分?で、お店に入るものだからです。
実は、この「なんとなく入ってみようかな」という気分の揺らぎを捉え、お店に一歩、足を踏み込ませるのが、ドンキの外観デザインという〝仕掛け?なのです。
本書は、今まで一切語ってこなかった、「ドンキ×デザイン」に切り込む初の本です。
ドンキとデザイン、意外な組み合わせに感じられるかもしれません。いつでもにぎやかで、お祭りのようなドンキと、デザインという言葉は、相容れない、対極の存在のように感じられるでしょう。
私自身、本書で王道のデザイン論に言及するつもりはありません。
事実として、ドンキでは、デザインの教科書にあるようなセオリーにとらわれることなく、
その場その場の現場判断で「個別最適なデザイン」を積み上げ続け、今に至っているからです。
本書では、ドンキのインハウスデザイナーとして、
数々の店舗デザインを手がけてきた経験をもとに
「ドンキ式デザイン」や「ドンキがデザインで大切にしていること」などについて、
余すことなくお伝えできればと考えています。
内容説明
ドンキ流・非日常空間の作り方。「デザイン」という最高の道具を手に入れよう。2兆円企業を生んだ店舗の、いつのまにか吸い寄せられてしまう「ドンキのデザイン」の秘密を初公開!
目次
1 デザインの“当たり前”を壊すドンキ式デザイン(セオリーをド外視することで「非常識なドンキ式デザイン」が誕生;目指すのは地域に溶け込む「アミューズメント空間」 ほか)
2 ドンキ式デザインのエッセンス(ドンキの店舗デザイナーは「物件の契約前」から始動する;「矢印×ドンペン」で迷わず左折できる「MEGAドン・キホーテ深江橋店」 ほか)
3 ノンデザイナーのための「デザイン教室」(デザインとは一体何なのか?;デザインとは「A→B→B′」という翻訳である ほか)
4 なぜドン・キホーテは「共創デザイン」なのか?(“共創デザイン”で「地元から愛される店」が誕生する;地元の子どもたちとの共創「ドン・キホーテ射水店」 ほか)
5 デザイン以外の仕事にも役立つ「ドンキ式デザイン思考」(海外業態のネーミングも「共創デザイン」が鍵!;日本人からは生まれない「TOKYO CENTRAL」というネーミング ほか)
著者等紹介
二宮仁美[ニノミヤヒトミ]
PPIH取締役。デザイン統括責任者。1983年千葉県生まれ。千葉大学工学部でデザインを学び、学生時代にドン・キホーテ道頓堀店の観覧車デザインプロジェクトに携わったことをきっかけに2005年に設計部の店舗デザイン担当として入社。現在は取締役兼執行役員の他に、ダイバーシティ・マネジメント委員会委員長、デザイン統括責任者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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