ないものとされた世代のわたしたち

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ないものとされた世代のわたしたち

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781623856
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

就職氷河期世代は、50代に。
あのころの思い描いた未来と今は、どこかちがう。

昭和の地域社会、就職氷河期、オタクの変遷、発達障害の台頭、インターネットへの期待と現実、ほんとうにやってきたポストモダン社会……時代の変化のなかで何を体験し、そして、何を見落としていたのか。1975年生まれの精神科医が、半世紀の記憶と記録をたどるクロニクル。

「社会の曲がり角は、その渦中にあって案外気付きにくい。そのことを知るうえで、あの、葬送しようにも葬送しきれない一時代が教えてくれることは多いように思う。」(第2章「ないものとされた世代のわたしたち」より)


▼もくじ
はじめに
この半世紀であらゆるものが変わった/氷河期世代とは何だったのか/未来は見えにくい/一人の精神科医が見た半世紀の日本/本書の構成

【社会】第1章 途上国の面影のこる地方社会 1975年~
あらゆることがアバウト/ 昭和の大人たち/ 地元共同体はユートピア?/「地元」の不適応者/ 他

【経済】第2章 ないものとされた世代のわたしたち 1980年~
バブル景気なんて本当にあったのか/ 『なんとなく、クリスタル』の予言/「これは何かおかしい」/就活という問題系/一人また一人と力尽きていった/それでも成果主義に熱狂したわたしたち/遅れて発見された氷河期世代/他

【オタク】第3章 犯罪者予備軍と呼ばれたオタク 1990年~
オタクとは何であったか/ 「兄貴は自室を他人に見せたがらない」/最先端の消費者としてのオタク、新人類 97 / 「この気持ち悪いオタク!」/「おまいらキター・おれらキター」量産されるオタク オタクとサブカル/マス・マーケットとして発見されたオタク/ 他

【精神医療】第4章 診断され、支援され、囲われていく人々 2000年~
「おまえ、何科に進むの?」/ 1999年の精神医療/ 研修医はピーチツリーフィズ依存/廃れていった診断たち/発達障害の台頭 時代が浮かび上がらせた症状/「このまま消えてしまいたい」/わたしとわたしたちの再出発/精神分析からDSMへ/私自身もADHDに当てはまるのではないか/他

【ネット】第5章 インターネットにみた夢と現実 2010年~
デジタルネイティブではないけれど/ 「ファンサイトを見に行こうぜ」/匿名掲示板・テキストサイト、「おれら」の世界
/アンダーグラウンドな空間にあったシェアの夢/いつの間にかビジネスの草刈り場/嫌儲・おぼえていますか/他

【現代思想】第6章 やってきたのは「意識低い」ポストモダンだった 2020年~
ニューアカの登場とオワコンになるまで/「オタクにもインターネットにも当てはまるんじゃないか」/「患者さんの症状はこんなに空間に左右されるのか!」/ 思想家たちの予言は意識が高すぎた/他

おわりに
主要参考文献

内容説明

就職氷河期世代(ロスト・ジェネレーション)、50代に。あのころの思い描いた未来と今は、どこかちがう。1975年生まれの精神科医が、半世紀の記憶と記録をたどるクロニクル。

目次

第1章 途上国の面影のこる地方社会 1975年~
第2章 ないものとされた世代のわたしたち 1980年~
第3章 犯罪者予備軍と呼ばれたオタク 1990年~
第4章 診断され、支援され、囲われていく人々 2000年~
第5章 インターネットにみた夢と現実 2010年~
第6章 やってきたのは「意識低い」ポストモダンだった 2020年~

著者等紹介

熊代亨[クマシロトオル]
1975年生まれ。精神科医。信州大学医学部卒業。ブログ「シロクマの屑篭」にて現代人の社会適応やサブカルチャーについて発信し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nyaoko

42
うーん、何度も寝落ちしてしまってあまり頭に入らず!まさに、同年代なのだが…2024/10/25

よっち

29
就職氷河期世代は50代になり、時代の変化のなかで何を体験し何を見落としていたのか。1975年生まれの精神科医が半世紀の記憶と記録をたどるクロニクル。昭和の地域社会における昔はこうだったや、就職氷河期のバブル景気なんて本当にあったのかという感覚、当時は犯罪者予備軍と言われたオタクに対する捉えられ方の変遷、発達障害の台頭やインターネットへの期待と現実、思想家たちが思い描いていた理想と実際に到達した時代のギャップなど、インターネットもなかった当時は地域差も大きかったように思いますが、なかなか興味深い1冊でした。2024/11/12

ossan12345

12
著者と世代は多少異なるが、近代が頭上を通過していった地方都市で幼少期を過ごし、青年期にかけて都市部に脱出した境遇は重なるところがあり、時代の移ろいとともに感じる思いはかなり共通している。純粋なノスタルジーを禁じ得ないが、様々なものが失われ、変わりゆく2020年代において、未来は決して明るくはない。日々迫りくるデジタルデータの解像度は大変高いが、共感力・理解力は極めて低解像度の時代に、人々の分断は進むばかりで、みなそれを居心地の良いものと捉えている。2025/02/24

teddy11015544

7
はじめは追っかけるだけ。再読しないと。2024/10/28

tenorsox

5
団塊ジュニア世代(≒就職氷河期世代)の著者が、世代全体ではなく自身に近い属性(オタク&地方出身者)がどういう人生を歩んできたかについて自身の体験とともに時系列で振り返る。オタクという切り口では他でも見られるような「オタクの歴史」的な内容が中心だが、地方出身者については気付きや驚きが色々あった(実は東京よりも県庁所在地や近隣の大都市に出るケースが多い等)。本職である精神科医についても自身の経験を含めて触れているが、2000年前後に起こった同分野でのパラダイムシフトとオタク仲間への影響等興味深い話が多かった。2025/02/11

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