出版社内容情報
「??高校三十一回生、出席番号二十三番。私は、怪異に、宣戦布告します」
今までの怪談小説をくつがえす、新感覚のホラーモキュメンタリー
文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。
それは、ひとりの男子学生の「死」に関する情報を集めた不気味なものだった。
その男子学生の死因は「自殺」。
ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。
睡眠薬の錠剤とともに床に散乱している、びりびりに破かれたおふだらしき何か。口内に絡みついた彼自身の髪の毛。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようで───
文芸部で発見されたUSBメモリ、新聞部の校内記事、合唱部の変遷レポート…etc.
筆者がある高校から収集した、一見無関係な情報から浮き上がる”真実”とは。
――これは青すぎるほど青い、とある「なけなしの救い」の物語。
内容説明
文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。それは、ひとりの男子学生の「死」に関する情報を集めた不気味なものだった。その男子学生の死因は「自殺」。ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。睡眠薬の錠剤とともに床に散乱しているびりびりに破かれたお札らしき何か。口内に絡みついた彼自身の髪の毛。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようで―。今までの怪談小説をくつがえす、新感覚のホラーモキュメンタリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オフィーリア
55
前半は自ら命を絶った生徒と、周囲に潜む怪異を考察するモキュメンタリー。その死の真相が判明する頃には読み心地は一転。怪異に蝕まれ、常軌を逸しても、絶対に譲れぬ激情を叩きつける。呪いでもあり、救いでもある素晴らしき青春と恐怖の物語。タイトル最高です。2024/11/27
のりすけ
28
私は小説も映画もモキュホラが大好きなんです。だから、こういう段階までモキュホラを持って行ってくださった手腕には素直に感謝。最終章に賛否はあろうけれど、これはこれでいいんじゃないかな。ゾクゾクする部分もありましたし。ただし、梨さんの「一見さんお断り」感は、相変わらずすごい。2024/10/03
さこぽん
25
インパクトのあるタイトルの割にさほど怖くない。怖いというよりむしろ痛くて切ない青春の物語。確かに新感覚のモキュメンタリーだ。厄除けのお札が付録。2024/09/09
🎈newみなみ🎈
25
これは、帯の新感覚のホラーモキュメンタリーという言葉がぴったりですね…。読み終わった後思わず「面白い」と拍手してしまいました。2024/08/12
MINA
17
ホラー小説とは一見思えない、「青すぎるほどに青い」教室での男女が描かれた可愛らしいイラストの表紙。その理由が、苦くて哀しい。少し結末が違えば、しんどくも儚く美しい青春小説だったのかも。モキュメンタリーとしても怪異ではないし少々趣が異なるのだけど、これはこれで充分怖かった。確かに新感覚ともいえるのかな。最初はQRコード、面倒くさいとも思ったけどちゃんとそちらも読んだし試みとしては面白い。発狂する一歩手前の、絶望的現実の中で彼らが選択したこととは…。図書館本やけど、初回特典のお札が貼られてた。ギョッとはした。2024/10/30
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