ひとつにならない―発達障害者がセックスについて語ること

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

ひとつにならない―発達障害者がセックスについて語ること

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月27日 12時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781621524
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0095

出版社内容情報

脳も、セックスもいろいろだ。
だから、ひとつになんかならないし、なれないのだ。

空気が読めない、身体がうまく動かない、発達障害者のわたしはどう愛しあう?
ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如・多動症)の当事者が聞き書く、赤裸々な発達障害本。

「四〇歳で発達障害の診断を受け、過去のことを振りかえるにつれて、これまで謎だった、自分のさまざまな言動の謎が解けてきた。恋愛に発展しそうなコミュニケーションが発生しても「空気を読めない」し、性交渉の場面で、奇妙なことに「こだわり」を発揮してしまう。というのも、自閉スペクトラム症があると、標準的なコミュニケーションが困難になって、一般的には理解されにくい嗜好に支配されるからで、注意欠如・多動症があると、注意が拡散したり、衝動的に行動に出たり、過剰に動き過ぎてしまうからだ。

性交渉では、他者と出会い、生身の自分をさらけだして(どの程度かは、その人自身にも、そのつどの相手にもよる)、仲を深めていき、一緒に気持ち良くなるための擦りあわせが必要になる。それは発達障害者にとって、もっとも苦手なことの集合体といえるかもしれない、と私は考える。おまけに、発達障害者にはジェンダーやセクシュアリティの揺らぎを抱えている者が多くいて、それが状況を余計にややこしくする。

定型発達者(発達障害がない人たち)から見れば、私たちの挙動は奇行まみれに見えるだろう。実際、私はいまでも──性に関する場面に限ったことではないけれど──貴公子ならぬ奇行士だ。

しかし、思えばおかしなことではないだろうか。性の問題は非常に切実なはずなのに、しかも発達障害に関する本は世にあふれるほど出ているのに、「障害者と性」はタブー視されがちで、発達障害者の性行動について詳しく掘りさげた本はほとんど見当たらない。はたして、仲間のみんなはどうしているのだろうかという真剣な思いから、そして、もちろん多少あった単純な好奇心からも、この企画は始まった。」(「はじめに」より)

【目 次】
はじめに
序 章 横道誠のヰタ・セクスアリス
第一章 パンセクシャルの白髪葱さん
第二章 元プレイボーイの青さん
第三章 ノンバイナリーのしぇるどんさん
第四章 愛の当事者研究に励む鷹村了一さん
第五章 元セックス依存症者の唯さん
第六章 リスセクシャルのぷるもさん
第七章 シロウト童貞の数独さん 
第八章 メンヘラな姫野桂さん
おわりに

内容説明

脳も、セックスもいろいろだ。だから、ひとつになんかならないし、なれないのだ。イースト・プレスASD・ADHDの当事者が聞き書く、赤裸々な発達障害本。

目次

序章 横道誠のヰタ・セクスアリス
第1章 パンセクシャルの白髪葱さん
第2章 元プレイボーイの青さん
第3章 ノンバイナリーのしぇるどんさん
第4章 愛の当事者研究に励む鷹村了一さん
第5章 元セックス依存症者の唯さん
第6章 リスセクシャルのぷるもさん
第7章 シロウト童貞の数独さん
第8章 メンヘラな姫野桂さん

著者等紹介

横道誠[ヨコミチマコト]
1979年、大阪市出身。京都府立大学准教授。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

26
「発達障害者の生きる世界を世に発信したい」という熱量はすごく伝わってきた。ただ、「性愛」というデリケートなテーマを扱っている都合上、誤解されうる危険性は少なからず孕んでいると思われる。文字で読むよりも、本人を前にして直接話を聞く方が良いかもしれない。 先日の二村ヒトシさんとの対談イベントに参加できなかったのが、重ね重ね悔やまれる。2023/01/23

つーちゃん

10
発達障害を持つ著者が、同じく発達障害を持つ人たちに性に関するインタビューをした本。陽キャ、陰キャ、モテ、非モテなど、タイプやエピソードは様々。突発的行動や依存傾向は、著者目線で「これが発達障害あるあるなんです」と説明してくれる。ぶっ飛び人生ばかりでちょっと笑えるものの、身も心も「ひとつにならない」感覚は生きづらいんだろうな。まぁ定型発達者も全然すれ違うこと多いし、一方がひとつになっていると思っているのに対して、もう一方がそう思っていないことなんてザラにあるけどね。2023/04/07

夕暮

5
興味深く拝読。読めば読むほど、自分のなかのADHD味を感じる。特にATフィールド!💦テストしたらきっと…と思いつつ、もう50過ぎて老化も入ってきてるし…名前がついたところでなぁと思いつつ…。横道さんの文章は、研究者とは思えないくらい❓わかりやすく、正直で腑に落ちる。語り手の皆さんも、自分の特性や性にまつわることをしっかり言語化できてすごいなと敬服。2025/04/20

まおまお

4
インタビュー形式。発達障害者の突飛な行動が特性と照らし合わせながら書かれてる。通常、性についてのリアルを大っぴらにすることはタブーなので本書で詳らかにされることで、なるほどなぁと答え合わせをしながら面白く読んだ。小説などで奇天烈な登場人物が様々な形でたびたびでてくるが彼らにそっくりなので、発達障害者は生き様の特異性により読み物として昇華されたりするなど、アウトプットする価値があるよな!とつくづく思った。2023/01/15

二浪人ファーストアウト

2
取材を受けた当事者の話の途中で、著者自身の実体験や感想がかなりの頻度で入ってくる。なので、"あくまで著者の中に入りこんでその内側から"、当事者の話を聞くような感覚だった。語られているエピソードの衝撃さも含めて、他では得ることのできない読書体験だったのは間違いない。2024/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20351347
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品