出版社内容情報
元永知宏[モトナガトモヒロ]
著・文・その他
内容説明
あの決断に後悔はないか?プロ野球を拒否した男たちの「その後の人生」途切れない野球との絆、揺るぎない野球への愛情―野球の神様は彼らにどんな使命を与えたのか?野球愛に満ちた7人の決断と、自ら歩んだその人生に迫る!
目次
第1章 山根佑太―東京六大学のスラッガーはなぜ野球をやめたのか
第2章 杉浦正則―世界の頂点を目指した“ミスター・オリンピック”
第3章 鍛治舎巧―パナソニック人事部長から高校野球の名監督に
第4章 志村亮―ビジネスマンを選んだ伝説の左腕
第5章 應武篤良―“プロ”へと育てる“アマチュア”球界の名将
第6章 山中正竹―“小さな大投手”は球界の第一人者へ
番外 遠藤良平―プロに挑戦した東大のエース
著者等紹介
元永知宏[モトナガトモヒロ]
1968年、愛媛県生まれ。立教大学野球部4年秋に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。大学卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
91
自らの意思でプロ野球を‟選ばなかった”男たち。3連続出場を果たした「ミスターオリンピック」杉浦正則さん。六大学で不滅の48勝を挙げた山中正竹さん。社会人野球からパナソニックの重役、少年野球や高校野球の名監督鍛治舍巧さん。慶應大学の絶対的なエースとして伝説的な活躍をしながらスッパリと野球を辞めた志村亮さん等。番外編として東大からプロ野球(日本ハム)に入団し、現在はGM補佐を務める遠藤良平さんを含めた7人の決断とその人生に迫る一冊。2025/05/27
fwhd8325
51
何人かの方のお名前は存じ上げていました。特に志村さんは、あの頃、トップレベルの選手としての評価でしたし、慶応大学と言うこともあり、実はジャイアンツに入団するシナリオがあるのではないかと思っていました。ひと頃、プロ野球とアマチュア野球は、交流がなく、むしろ敵対していたように思っていました。今のような仕組みであれば、この中の何人かは、プロ野球に進んでいたかもしれないとも思います。2019/01/14
Y2K☮
33
「選ばれなかった」のではなく「選ばなかった」男たちの記録。アマチュア球界の動向に疎い私でも杉浦投手は知っている。五輪のたびに姿を拝見し、なぜプロに行かないのかと思った。五輪は今回の延期を機に当初の理念=アマチュアの祭典へ戻るべきでは。最も印象深いのは番外の遠藤投手。「東京六大学リーグで投げるために勉強して東大に合格した」という変わり種。いいね。ヘタでも好きだからやる。周りの声は関係ない。努力は常に報われるわけではないが、見ている人がいる場合もある。やりたいからやる。自分で選ぶ。それが悔いを残さぬ最適解。 2020/11/25
金吾
27
○有名な選手ばかりなので読んでいて面白かったです。色々な考えがあることがよく伝わります。2022/09/10
imagine
17
タイトルからまっ先に思い浮かぶのは、志村亮と杉浦正則。両名とも登場。鍛冶舎巧、慶武篤良の両監督が故郷に戻って古豪復活を目指していることも初めて知る。番外編で東大からプロを「選んだ」遠藤良平を取り上げたのもよい。野球以外の分野で勝負したい、アマチュア球界を全うしたいなど、それぞれの理由は把握できた。皆、口を揃えて後悔はしていないと言い切る姿はとても潔い。だからこそ、普段は人に見せていない本音に迫るような、スリリングな部分を求めてしまうのは、欲張りすぎだろうか…。2019/03/06