「働き方改革」の不都合な真実

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「働き方改革」の不都合な真実

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781615875
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0036

出版社内容情報



おおたとしまさ[オオタトシマサ]
著・文・その他

常見陽平[ツネミヨウヘイ]
著・文・その他

内容説明

「働き方」よりも「稼ぎ方」改革を!長時間労働はどうすれば是正できるのか?日本の労働生産性が低いのはなぜか?少子化は本当に悪いことなのか?日本の強みと弱みは何か?「雇用・労働」「育児・教育」の専門家が徹底的に暴く、改革のとんだ「副作用」

目次

1章 ニッポン一億総活躍プランが「気持ちが悪い」のはなぜか?
2章 長時間労働はどうすれば是正できるのか?
3章 日本の労働生産性はなぜ低いのか?
4章 少子化は本当に悪いことなのか?
5章 日本社会の強みと弱みは何か?
6章 私たちはどんな「働き方」を目指すべきか?

著者等紹介

常見陽平[ツネミヨウヘイ]
働き方評論家、千葉商科大学国際教養学部専任講師。1974年生まれ、北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より現職。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演を行なう。著書多数

おおたとしまさ[オオタトシマサ]
育児・教育ジャーナリスト、心理カウンセラー。1973年東京生まれ。上智大学卒業。長男誕生を機にリクルートを脱サラ。数々の育児・教育雑誌の編集を経て、現在は、男性の育児、子育て夫婦のパートナーシップ、学校・塾の役割などについて、取材・執筆・講演活動を行う。ラジオ番組にもレギュラー出演中。サイト「パパの悩み相談横丁」ではメールで全国のパパからの悩みに日々応えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

11
働き方改革と働き方改革実現会議は、首相周辺による働かせ方の思惑ありきだったので失敗した。以上。データも事実総括も分析も無しで進む対談はぐだぐだで、ちょっと詳しいおっさんが飲み屋でクダ巻いている程度だ。こんな腰の浮いた論で新しい時代の切り口が見えるはずがない。働き方改革によって働き方は改革されないということがよくわかったが、決まったからには企業は飲み込まざるを得ないし、うまく利用してより良くするしかないのだ。同様にお考えの方には、著者が批判するサイボウズや、デービッド・アトキンソンの本をお勧めする。2020/08/29

りょうみや

11
おおた氏の本はほとんど読んでいるので本書も手に取ったが、常見氏の方が7割くらいだった印象。働き方改革の副作用を詳しく議論している。例えば同一労働・同一賃金化によって、雇用が流動化して労働者が交換可能な部品化する副作用を考えると、今の日本の終身雇用、年功序列や新卒一括採用もなかなかよいところがあるシステムなのだと思わせられる。2017/12/11

まゆまゆ

10
もとリクルート出身の二人が、政府が進めようとしている「働き方改革」は単なる経済界の意向を受けた「働かせ改革」であることを暴露していく内容。一人ひとりが考えるべき内容であり、そのためのビジョンという訳ででもなく、単に決められることをまとめた内容では意味がない、とはその通りだと思う。2018/02/26

y_nagaura

8
成果主義の導入により、貯蓄が増え消費が冷え込む。年功序列でいいのではないか。少子化でも大丈夫、自己責任を問わない寛容な社会が必要。「働き方改革」を冷静に多角的に分析されているように感じた。折しも先日、裁量労働制の議案取下げが話題となったが、政府の「働かせ方改革」に踊らされるのではなく、私たち労働者自身で真剣に考えるべき問題であろう。この本をベースに企業内で議論をすると面白そう。2018/03/03

makio37

7
勤め先でも「働き方改革」と称して取り組みが進められていることもあり、いくつか参考にしたい議論はあった。まず労働生産性について。自然林の伐採と植林する林業を例に挙げ、労働生産性が低いことが必ずしも悪いことではないと論じている。また「非正規雇用者が正規雇用者の働き方改革による果実にために働くことになる」という指摘にも首肯した。今の会社システムの延命のための「働かせ方改革」になっているとは辛辣だが的を得た表現だ。被雇用者側も、どう働きたいかの議論より先に会社側に対策を求めてしまうのだ。2017/12/30

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